otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

また来年!

otobokecat2006-09-25

O村古本屋日誌(下山の頃)
 天気予報が外れて、思ったよりも気持ちのいい秋の週末だった。日中は爽やかな気温だが、朝夕はだいぶ寒くなって、特にこの日曜朝はぐっと冷え込み6℃だった。(セーター着てストーブつけていた。)すでに時折こういう日もあるので、桜が「いの一番」に紅葉しはじめているし、ミズヒキ草も鮮やかに赤く色づいている。
 亭主が夏の疲れが出たらしく、先週は発熱してしまっていたため、金曜夜発は今回は止めて、日曜朝にやってきた。
 12時オープンと言うことになっているので、7時半に出てくる。天気予報が良くなかったせいか、道路は余り混んでいなかったので助かった。早目に着いたので、11時台に店を開けた。
 程なくタクシーが店の前に止まり、いつもご贔屓にしてくださるU氏がかばんを手に降り立ち、店に入ってこられた。東京から新幹線でみえ、分去れの山荘に車で向かう途中店の前を通りがかり、ちょうど開店準備をしていたのが目に入られたのだろう。山荘に行く前に寄って下さるとは感激である!
 神保町にも良く行かれると言うことだが、そんなU氏にも買って頂ける本が当店にあるとは。有難いことにいつも熱心に見てくださって沢山購入してくださる。この日も計算がすぐにはできないほどになり、私が慌てていると、まず旅行かばんを先に山荘へもって行き、また午後戻ってきますとのことで、預けてお帰りになったので、新米本屋としては、冷や汗をかかずに落ち着いて計算することができた。
 午後、取りに見えて、合計金額を確認してさらに追加で購入してくださった。沢山購入していただくもの有難いが、熱心に棚を見てくださるのがなにより嬉しい。
 もう9月もおしまい近くとなって、東京もずいぶんと過ごしやすくなった頃だが、この週末に、数人の方から、また来年来ますと声をかけられたので、まだ追分におられる方もいることがわかった。
 高速道路もでき、わずか3つほどの短いトンネルをくぐるのみで、また新幹線が走るようになり、あっという間に軽井沢まで到達するが、ここは標高1000mある。本来スイッチバックにしないと電車が勾配を上れないほどの標高差なのだ。この落差は、体にも結構影響を与えているようで、我々のように、頻繁にここを行き来するのは結構しんどい。かつては高速交通網もなく、この転地は長期が一般的であったが、体のことを考えるとそのほうがよいのは間違いない。
 また来年!という響きは悪くないなと思う。

しかし感慨に浸っているばあいではない。このことこそが、この地で商売をする最大の問題点である。短いONと長ーいOFF。
 
■ストーブが設置された!試し焚きをして本番に備えなくては。
 ルクーゼのパンプキン型の鍋をここまでの自分へ頑張りの褒美に買った。
 鋳物の黒さにオレンジが綺麗でしょう?