otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

風格あり

 息子が小さい頃、地元の小学校の運動会に現れた初老の男性のなんとも堂々とした様子は、実に印象的であった。校長先生に低い声で「よっ」とかなんとかあの低い声でおっしゃって…あたりがピリッと引き締まる感じがした。そのお方こそが丹波哲郎氏で、かれもまた西荻人であった―お孫さんがこの小学校に通っていたのだ。
 もうかなりのお年だったはずだが、独自の霊界なんやら節でもって、不死身な感じすらあった。大河TV「義経」の中でお見かけしたとき、だいぶ痩せられたなと感じていたが、迫力は満点だった。でもついに逝かれた。(24日)
 テレビを良く見ていた時代は、丹波哲郎はいかにもカッコイイ、いつでも重石のような存在だったように思う。  ご冥福をお祈りします。