otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

黄金の山


一週間ですっかり主役は交替して、落葉松の出番。黄金いろの針がはらはらと散っている。裏庭がすっかり多い尽くされた。なにしろ細かい葉なので、頭の毛の中にも入るし、屋根の瓦の隙間や、玄関に降りかかり、綺麗だがなかなか厄介な代物である。高い梢から降りかかるので、相当広い範囲に降り、こんなところまでと驚くことになる。地面に積もると他の落ち葉道がカサコソ言うのに比べてふかふかになって、落葉松の林の散歩はなんともやさしい感触が足裏から伝わってくる。
この時期には空気が澄んでくるので、この落葉松の落葉は日に当たるとピカピカと輝きながら、落ちるというより降り撒かれる。

11月の3連休後は静かになると予想していたが、案の定であるが、それでも皆無ではない。リーピーターの方に来ていただくと、開けていて良かったと思う。

今回も朝早く起きて、二人分の弁当を持参。交替でストーブの前で食べる。
窓外に見える池の端のボケの木は、すっかり葉を落とし、絡まっているアケビの葉はまだ青く、まるでガーランドのよう。

喫茶の「ごんざ」さんで、軽井沢在住のギタリスト尾尻雅弘氏のコンサートがあるというので、4:45に店を閉めて駆けつけると、骨董や「時幻」さんも、店作りでお世話になったHさん夫妻もみえていた。一日の終わりは「チャイ」でしょと思ったら、連れ合いはずうずうしくビールを飲んでいた。ギターのアコースティックな響きは追分に合う。尾尻氏はニャタリがお気に入りとみえる。剥いたりんごが休憩時間に出てくるあたりも信州ならでは。