otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

光の国か?

otobokecat2006-12-05

およそ人の気配のない田舎の駅が、「光の国」と化していたのにはたまげた!どうやらコンテストか何からしいが、いささかこの駅にはあってないような気がする。

この写真を撮ったのは、3日の午後5時頃。空がちょうど塗り替えられる時分で、そのときの空の色が群青色だと知ったのは比較的最近である。いつもはその刹那な色に見とれている時間だが、この日はこの電飾に度肝を抜かれてしまって。

待合室には、手作りのクリスマスツリーがあったが、こちらはいたって素朴で、追分らしい感じが漂っていた。住民の参加(飾りつけ)自由のツリーらしい。写真はぼけてしまって上手く取れなかった。(あたらさんのブログ参照: http://spn01710-02.hontsuna.net/

アメリカではクリスマスツリーは生の木を使う(ヨーロッパは知らないけれど)。日本で言うと門松やさんが年末にあるように、アメリ東海岸では、ネットをかぶせて枝をコンパクトにしたもみの木を売っている店が12月になると郊外に出没する。車の屋根に積んで持って帰り、水を張った桶に三方から幹を支える棒が着いている「もみのき設置用の桶」があって、それに挿してから根本をツリースカートという円形の布で覆う。

結構水を吸うので毎日水を補充して、一ヶ月ぐらいツリーをもたせる。さすがに最後の方は木もくたばってきて、針のような葉がぽろぽろと散り始めて悲惨な状態に。しかし、クリスマスが終わってもすぐには片付けないで、リトルクリスマスという主婦向けの行事が終わってから外して決められた日にごみに出す。(年明けてからだったと思う)
クリスマスツリー専門の回収車がまわって来て、その場で木は粉砕されてチップになり、公園の樹木の根本などに撒かれる。いかにも合理的なアメリカらしい一連の流れ。

生の木を使うとそれはいい匂いがする。根のついたものを使うのではなく、部屋の中には切った木を使うのが一般的だった。もっとも樅の木が育つ地域に限られるが。ちょっともったいない気もしたが、一般的な1m60cmぐらいの木でも土のついた鉢だと重すぎて、とても運べたものではない。

もみの木は東京にもかつては沢山自生していたが、環境の変化によっていまや東京では滅多にみられなくなった。追分には林の中にいくらでも実生が生えている。ここの気候はニューヨークあたりに似通っている。
おそらくニューヨークはもう連日氷点下になっているだろうなあ。