otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

日の暮れ、年の暮れ。


2006.12.03.17:01.at shinano-oiwake station

■私のCD棚から
石川セリ『翼』武満徹ポップ・コレクションズ(DENON)1995
現代音楽の巨匠が、お隣の御代田町を愛していたということが、それまで近寄りがたかった武満音楽を数センチだが身近にしてくれた気がする。
このアルバムは11月に神保町で手に入れたばかりだが、以前没後作られた『MI・YO・TA』という追悼記念のCDを手にした際、歌い手は石川セリで、彼のお気に入りだったということを知ったが、このアルバムがまさにそれだった。
『MI・YO・TA』にも標題の『翼』が入っていたが、この曲は武満徹が詩も書いている。このCDの中には13曲の小品中、武満徹が詩をつけたのは4曲のみだが、そのいずれもが「空」が出てくるのである。御代田も何もないけれど「空」が豊かな土地だ。

―ちょっと疲れたときに一服したい;CD。