先を行く人々
児童文学者、翻訳者;渡辺茂男さんが先月18日に亡くなっていたということを知り驚く。
『しょうぼうじどうしゃじぷた』1966が絵本作家としてのデビュー作だったそうで、私はこれをこどものとも(月刊)の一冊として、リアルタイムにポストに受け取っていたことになるが、一緒に育ったんだなあとつくづく思う。
たまたま息子が無類の[消防車好き]だったので、息子が小さいときにもハードカバーを買ってやり、一緒によく読んだ本の一冊である。「働く車」は小さい男の子たちは大好きで、山本 忠敬さんの誠実な絵とともに、『とらっく、とらっく、とらっく』などの乗り物の絵本は人気だった。ちびでも頑張り屋のじぷたはいつの時代でも子供たちの味方だった。他にも翻訳書も『エルマーの冒険』のシリーズや、『おさるのジョージ』のシリーズ、『どろんこハリー』のシリーズ、『オズの魔法使い』などあげたらキリがないほどで、大切な「おはなし」屋さんだったことを改めて知るとともに、その功績の大きさを再認識する。
11月は灰谷健二郎さんも逝ってしまわれた。灰谷さんはPTA関連の講演会でお話を伺ったことがあり、子供たちののびのびとした詩を沢山披露してくださったのが印象的だった。
―ご冥福をお祈りしたい。
memo「こどものとも」: