otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

二人四脚でいこう

otobokecat2007-01-09

        ■『柳屋』二階出格子と屋根→

学校の三学期が今日から始業で、息子は自転車で出かけた。
そして今日はまた記念すべき?「自営業家庭」第一日目でもあった。

第一印象としては、平日の朝の「どたばた」が「どた」ぐらいには減った感じ。私が仕事をしているときは、(あっでも息子はまだ公立校で給食があったので)「どたばたばた」という感じだった。朝の台所、洗面所、トイレ、玄関の混みようの話である。つまり一人あたり「ばた」というわけ。つまり平日の朝は以前よりいくぶん静かになった。猫は少々戸惑っている。いつもなら日のあたる布団の上やホットカーペットの上で伸び伸びとしているが、「お父さんはなぜずっと家にいるのか?」という顔で、また押しいれの奥に戻っていくのであった。彼女は人の中ではリラックスできないたちなのである。

サラリーマン家庭ではこの朝のどたばたが、午前8時までには収束する。が、決してそのあと主婦はちんたらしているわけではない。とここのところを強調したい。ま、敵にもおいおいわかることだろう。そして私が第一日目にあたりひそかに誓ったこと。「二人四脚でいこう」二人三脚ではこけるとおもう。足は多いに越したことはない。いっそ8本ぐらい?

さて、在宅のふたりは1月4日から始まっているBIGBOXの古書市に出かけてきた。もう終盤に差し掛かり何もないかなあと思いつつ出かけたが、気がついたらかばんは重くなっていた。憂さ晴らし??いえいえ、そんな。おそらく私の買う本は、一般的な人気本とは少し違うのだろう。
昨日拾った中で一番は、年頭にはどうかなという題名ではあるが、

題名は中村真一郎の師の師である芥川龍之介の文章からとったもの。
 第一部の「わが点鬼簿」には序によると中村真一郎が立ち去った人への鎮魂をこめて書いているものの、近すぎる数人―堀辰雄渡辺一夫立原道造高見順福永武彦―は項目をたてていないけれども、31の追憶記の中にしばしば登場し、あたかも自分の分身のようだと言っている。

 第二部 軽井沢日記―b1979夏
 第三部 喪の花束―福永武彦追悼 

この二部は福永武彦に捧げられている。

中村真一郎は、この本を完成させるのに、旧友の芥川比呂志の力を借りそうだが、完成直前にその芥川が逝き中村は大いにショックを受ける。あるいは四部構成になっていたかもしれなかったという。私はクリスチャンではないが、いかにも「レント」の時期に読むのに相応しい一冊が見つかって嬉しい。

冬のBIGBOXはちと寒いが、なんとはなしにさりげなくいい本に出会うことができる場である。【11日まで】
★↑すみません!10日までだったようで。
向井さんの1日のブログそのまま写してました。