三月生まれたちと高円寺の夜
昨日いちにち日を間違えて、夜7時の高円寺におりたって、岡崎さんの新書刊行記念、くすすみコンビの手ぬぐい新柄発表のコクテイルでの会に行きたいわれわれは、電気もついていないが定休日のはずはないんだがとぶつぶつ言いながら、コクテイル堂の前で呆然としてしまったのだった。
帰宅してブログで確認後、15日・水曜日のイベントである頃が判明。岡崎さんにも、澄子さんにもお世話になっている我々は、再び今晩、高円寺に降り立ったのであった。
良かった、今日は開いていた!(それはそうでしょ)
格子戸を開けると、入り口で澄子さんが招布(まねぎ)をディスプレーする準備をしていた。店の奥から岡崎さんの「昨日はごめん」の声が飛んできた。幸運にもカウンターの席がまだ空いていた。早速、岡崎さんのできたてほかほか、まだ湯気も出ている?『読書の腕前』にサインしてもらった。岡崎さんがリュックを背負って山歩きをしているイラスト入りで。
- 作者: 岡崎武志
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (136件) を見る
店内の壁に手拭と招布の飾り付けが終わったところで、くす・すみ(久住卓也氏と石丸澄子さん)コンビも奥の席に合流。なんと今日は澄子さんのお誕生日!!でもあり、だからというわけでもないけど、岡崎さんの取材で鍛えた?巧妙なインタビューで、澄子さんの青春のあれこれが暴露されて…久住さんの愛情溢れるギターの相槌もなかなか良かった。これで7回表はラッキーセブンとなるか?
招布(まねぎ)は澄子さんの今回初めての取り組みで、4,5種類あったが、岡崎さんの新本用の招布にはどーんと「力瘤」がもりあがっていた。うまいなあ。一枚の小さな布にメッセージを詰め込むのはさすがだ。
最後に編集担当の森岡さんが登場。完成まで二年かかったと岡崎さんが思っていたのが、実のところは三年だったというネタをはじめとして、著者と編集者の攻防の一端を垣間見せてくれた。森岡さんはすでに60余の本をだしているという。さぞいろいろな作家がいるんだろうなあ。作家にあわせて、あの手この手を駆使して本を作っていくという作業は、ナーサリーの保母さんみたいな存在なのではないだろうか?
いやあ久々のとろりとした中央線の夜だった。
そろそろ澄子さんデザインの当店の暖簾の初校ができてくるのだが、ますます楽しみになってきた。乞うご期待!(現在、仙台で製作中)
第四回一箱古本市の店主申し込みが今日から始まったはず。
今回は先着順なので、興味がある人は急ぐべし。
→http://sbs.yanesen.org/cgi-bin/entry.cgi
思えばわれらの古本道も一年前のこのイベントから一気に加速したのであった。