otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

かるた、カルタ、歌留多

古本に興味を持つようになってから、いろいろなことへの関心が、拡散するようにあっちゃこっちゃへと広がっていく。「基本的にはもともとあった「蒐集癖」が呼び覚まされて、古本を集めるのと一緒に、あれもこれもと集めだし、これはまずいと「反省ぎみ」とは言いつつ…。
本の栞やら、本屋でくれる紙のカバーや、ショップカード、個展やイベント・セールなどのお知らせのはがき、包装紙、ギフト用の包装見本、外国の植物・犬・猫の使用済み切手、もともとため込んでいるビーズや、ビー玉や…もう書ききれない。
長い前置きになったが、そんな中で最近注目をしているのが「カルタ」。追分で店を開くときはぜひカルタを本と一緒に置きたいと思っていた昨秋、人里はなれた無人駅舎(追分駅)であの神保町の奥野カルタ店の姉妹店「小さなカルタ館」のパンフレットがさりげなく並んでいるのには驚いたものだった。軽井沢にはすでに奥野さん自らカルタの博物館が作られていたのだった。(旧軽井沢パウロ教会近く)
本日、ようやく念願かなって、奥野カルタ店へ商談へ。そしていろいろお話させていただき、本屋にカルタをというのが実現しそうで嬉しい。
正直のところ、カルタというものから遠ざかってしまって久しい。息子が小さいときに「ぐりとぐらのカルタ」というのが有って、久々にカルタを手にしたものだった。学校でも教材に使っているらしく、息子は中学校時代に百人一首をやっていたらしい。
奥野カルタ店へいくと、こんなにもいろいろな種類のカルタがあるのだと知って驚く。
また私の昔の勤務先の上司が、カルタが地域振興に役立つということを話していたことがなぜか耳に残っている。
そんなわけで、「かるた」に俄然興味が出てきた私である。
カルタだけでなく、双六や、トランプや、室内ゲーム(碁・将棋・花札・麻雀など)、ゲーム機に押されっぱなしだが、ゲーム機や、カラオケといった機械化した娯楽はなぜかあまり「軽井沢」という土地に合わない。一方ゲームはゲームでも、UNOや、モノポリなどのボードゲームや、ジクソーパズルなどのいわばクラシックなものはホテルや、保養所や、ペンション(いまでもあるのかしら?)、コテージなどで大人数でするのに向いている。
当店はちょっと面白いカルタやトランプを、通年置いて行こうと思うのだ。たとえば、
■「川上澄生のとらむぷ絵」は見ているだけでも楽しい。数字ごとに絵のテーマが変わっていて、「2」は建物、「3」は鳥といった具合に。なんとジョーカーが福助
■「宮澤賢治 木版歌留多」版画家伊藤卓美氏の作品
■「日本一周 山と花の旅双六
■「正楽 寄席かるた」林家正楽作のきりえ
■「お料理いろはかるた」は中江百合が料理のコツや心得をよんだかるたで、絵札は息子の中江昭男氏。題字は花森安治

お料理いろはかるた

お料理いろはかるた

まだまだ面白そうなものがいっぱいある。
商売というより単に私が集めたいといういつもの収集癖が首をもたげて…こういうことではいけないが、とにもかくにも久々に手にとって見て欲しい。たかが女子どものかるたと言うなかれ、なかなか面白いのだから!!
そしていつの日にか、「信濃追分かるた」ができたらなあ。
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