otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

バットマンと東京Tライン?

街の虫とりハンドブック―家族で見つける

街の虫とりハンドブック―家族で見つける

地元の環境を考えるグループで催しているイベントが本日あった。50数名の参加者を迎えて、荻窪の「あんさんぶるすぎなみ」でプロ・ナチュラリストの佐々木洋さんにお話を伺った。区民に地球温暖化などについて考えてもらうために、まず身近な自然に目を向けてもらおうということを目的に、「都会の中の自然」が今日のテーマだった。さまざまな昆虫、動物、植物が次々に話に登場した。
印象的だったのは、こうもりとたぬき。
日本は意外にもこうもり王国で実に40種類ものこうもりが生息している。東京で見られるのは「あぶらこうもり」ということで、大抵の人がこのこうもりと同居していということはあまり知られていない。なにしろパチンコ大の穴があれば、入り込めるということで、その位の隙間はどんなところにもある。面白かったのは、佐々木さんが幼稚園児にこうもりは何を食べますか?と聞いたところ、「血!」という答えが帰ってきたとのことだが、テレビや漫画の力はすごいわけだが、案外大人だって知らない。実際は蚊やハエ、蛾などで、つまり人間にとって役に立つ小動物というわけである。実は私も案外こうもりの存在を知らなくて、鍾乳洞や洞窟にしかいないと思っていたが、自然に強い友人に教えてもらって、身の回りでごく簡単に見られることを知ったのは40台になってからだ。夕暮れが迫ってきている頃、蛾よりすばやく小鳥よりもゆっくりあたりを飛ぶ生き物が「こうもり」なのだ。橋の欄干から小さくちぎった紙切れを川へ落とすと、えさと間違えてこうもりがその紙切れを狙って飛ぶのだそうだ。一度やってみたい。
最近佐々木さんは「たぬき」に凝っているらしく、狸の話題になると俄然力が入った。杉並区は23区の中でもたぬきの多いベスト3に入る区であり、環状8号線と井の頭線沿線が特に多く生息している地域だという。これを東京Tラインというらしい。狐は世界中に見られるが、狸はおもに日本にいる小動物であるとのこと。そういわれてみればそうだ。ハクビシン、アライグマなどに比べて、人間にとって実害はないらしい。結構その辺りにもいるらしいが、猫などと見間違っている人も多いらしく、23区内に少なくとも1000頭は生息しているとのこと。あなたも案外狸に会っているかも?えっ?狸のような人には会ったことが有るって??
しかし、実際のところ結構狸は臭いらしく、交通事故や病気の問題もあり、都会に増えることがどういう結果になるのやら、私にはまだ疑問点も多いのだが。

「鴨志田 穣さん(かもしだ・ゆたか=フリーカメラマン・エッセイスト)が20日、腎臓がんで死去。葬儀は近親者のみとし、後日「お別れの会」を開く。喪主は元妻で漫画家の西原理恵子さん。」という記事をネットで見つけたが、実はこの21日荻窪へ向かう途中、JR高架脇の某寺で準備されていた葬儀がたぶんそうだったように思う。まだ42歳だったとのこと。ご冥福をお祈りします。