otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

静かな春の霧がまいて

朝、食事をしていたら、貧血をおこしたかと思うほどに体がゆらゆら30秒も揺れて、そうではなく地震だということがわかり、あわててテレビをつけて、震源が石川県であることを知る。数値的にはここはおそらく震度3にも満たないかもしれなかったが、やけに揺れしかも長かったので、気分が悪くなってしまった。これは標高が高いせい??
あとで、新聞で知ったが、規模は阪神淡路とあまり変わらなかったらしいが、環境が変わるとここまで被害が違うものかと驚く。
店に出る途中に、リサイクルセンターに什器を見に行き、「面だしラック」を購入。それからこの21日から店を開けた寿美屋を表敬訪問。なんと隣にフレンチレストランができるとか!客はまだまだ少ないががんばろうと励ましあう。
今日は、私の元上司夫妻が万座に行く途中に立ち寄ってくださり、岐阜からいらした中仙道踏破を目指している男性とか、こちらへ移住された方三組など。ぼちぼちお客様が入ってきてくれた。
雨は朝のうちに止んだが、気温が高いせいもあって、一日中濃い霧に包まれた追分宿であった。霧は追分の持ち帰れない名物のひとつ。最近は乾燥気味なので、お湿りはうれしい。ただ、本に霧は大敵なので、外の正直文庫は開けなかった。
連れ合いは長丁場の最後の日とあってお疲れ気味。夕方一時間ほど家に戻って、私が一人で店番をする。皮肉なものでその間一番客足があった。最近私は来ないことも多いので、「あらご主人は?」と言われる方もあるが、こういう人たちはすでに定期的に店に足を運んでくださっている有難いお客様だ。まだ別荘を開けるにはちょっと早く、今来てくださるのは地元の方や、新幹線で東京に通勤しているという新住民の方々など。おそらく一年やってみると、時期的な来店者の傾向が見えてくるだろう。
今回はサッカーがオフだった息子が新幹線で来て、一緒に車で下山するという予定もあったが、東京の春雨が出かけるのを億劫にしたらしく来なかった。彼はまだ店を一度も見たことがなく、もっぱら留守班なのだ。息子が来たら焼肉を食べるということにしていたが、結局味噌野菜ラーメンを食べて、下山する。