otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

空振りと人助け

otobokecat2007-03-26

中央市に行ったものの、あいにくひとつも落とせなかった。ただのひとつも取れないのは若干がっくりだが、たった一つ取れても、量によっては車を出さなくてはいけないし、席料は取られるし、いっそのことゼロは気持ちいい?と負け惜しみ。正直なところ最近買ったものの整理が追いつかないので、たまには空振りも良いかも。

夜、引越しをする友人宅へ本の引き取りへ。鳥の絵描きさんなので、自然関連本が多い。長い年月の証である汚れがあるが、テーマがある本揃えなので、ひとつの世界を持っている。店で売れるかというと厳しい本も多いが、以前買取をした野鳥関連の一式と合体すると、ちょっとした資料として塊になりそうだ。引越しの期日が迫っている人にとって、その場から本の山が消えてくれるのはありがたいということで…。箱から出して本を大きさごとに束ねながら、この一年で若干本の扱いの葉慣れてきたことを実感する。ちょっとでも進歩があるのは嬉しいではないか。写真集などほんとに重いのだ、本は。

25日の帰りに所沢ICで降りて、ブへ寄ったら児童書の棚に懐かしい『セロひきのゴーシュ』があった。福音館書店から1966年に出たものだが、手に入れたのは85年の38刷り。(今はどのあたりまで行ったやら。)賢治の童話につける絵はなかなか難しいが、茂田井武の晩年の作であるこの話は、賢治にとっても最後まで手を加えた完成度の高い作品で、出会うべくして出会ったという絶妙な組み合わせである。

セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)

セロひきのゴーシュ (福音館創作童話シリーズ)

宮沢賢治のおはなし (9) セロひきのゴーシュ

宮沢賢治のおはなし (9) セロひきのゴーシュ

ささめやゆきさんの絵のも出ているのだ。
トップに入っているのは、畑中純氏版画による「セロ弾きのゴーシュ」(響文社 2005)版画もまたなかなか味わい深いが、ゴーシュがちょっとかっこ良過ぎる感じ?