otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

街は花盛りなのに

otobokecat2007-03-30

春の嵐といった感じの風雨が収まって、埃が拭い去られた街角にはさまざまな花が光っている。咲き始めたとたんに気温が上がり、今年のサクラはおそらく短命であろう。この窓を開け放ちたい季節に、なんと今日から外壁工事。足場が運び込まれ、雨上ったとたん着々と足場が組上げが始まる。そのうちシートで覆われて虫かごの中のようなうっとおしい状況になるのだろう。ああ…ため息がでてしまう。
何もこの時期にやらなくてもと、不動産やに文句を言ったら、屋上が雨漏りを始めているので、梅雨の前に終わらせたいとのこと。家賃をまけて欲しいよ、まったく。昼ごろすさまじい音が外壁から。明らかに壁にドリルをぶち込んでいる。いったい何をしているんだ!と不動産やに電話で食って掛かったら、その音が電話でも聞こえたらしく、すぐに対応してくれた。足場が崩れないために、確かに壁に穴を開けてボルトをさし、足場を固定させているのだという。工事が終了したら穴をふさぐんだとか!こういうばりばりばりという振動によって、中にいる人間の神経がが壊されるだけでなく、建物自体にも影響はないのだろうか??本末転倒にならねば良いが。乳幼児がいたら大変なことになると思われるほどの騒音。
ご近所迷惑もはなはだしい。

柳宗民の雑草ノオト (ちくま学芸文庫)

柳宗民の雑草ノオト (ちくま学芸文庫)

なんとも美しいカラーのイラストがすばらしい。雑草一種につき1ページの画に、3ページもの解説という実に贅沢な文庫である。頭上の咲き始めのサクラも美しいが、路傍のささやかな花にも平等に春は来る。いの一番はナズナである。「雑草」と一くくりになっている草のひとつひとつに名前があり、その由来があり、食することもできる実用的なものも多く、決して『雑』なんかではない。