otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

もっと光を

工事が始まって久しぶりのオフの日で、洗濯三昧をしたが、網を通してしか陽に当たらず、不満は残るが、それでも晴れてくれたことを感謝。カーテン・窓を開け放つ。来週はドアと一箇所の窓以外、開けられなくなるのだ。耐えられるかなあ…。いっそのこと天気が悪いと良いけど。

さて、息子がサッカーに出かけ、私もBIG・BOXへ。なんとBIG・BOXも外壁工事ですっぽり網に覆われていた!
混在している棚を見るのは、結構疲れるが、ここは結構掘り出し物があるので、その見つけた一瞬の快楽のために目を凝らす。すでに4日たっているので、残り物に福があるか?ということだが、案外私の探しているものはあまり一般的ではないので、収穫はいつでもあるのだ。

  • ◎『かばはかば』杉田豊 至光社 1973 これは滅多にお目にかかれない。経年による茶色いシミが若干あったが、グラシン紙で綺麗にカバーがついていた。大切にしまわれていたのだろう。
  • 朝吹登水子『私の軽井沢物語』文化出版局 1991
  • 堀多恵子『来し方の記・辰雄の思い出』昭和60
  • 雑誌国文学『堀辰雄』昭和52
  • 日本文学研究叢書『堀辰雄』有精堂 昭和62
  • 雑誌信濃路『藤村と信濃路旅情』昭和51年12月
  • 太陽「青春叙情詩集』昭和50年9月
  • かがくのほん『昆虫Ⅱ』福音館 1990
  • 『葉っぱをまく虫』海野和男 新日本出版 2005
  • 『山のクリスマス』ルドウィヒ・ベーメルマン 光吉夏弥訳 岩波こどもの本 1978
  • 『やかまし村の春・夏・秋・冬』リンドグレーン作 大塚勇三訳 岩波書店 1972

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫) [ アストリッド・リンドグレーン ]ドキュメント地球のなかまたち 葉っぱをまく虫―オトシブミの季節

重い本を下げてあたふた帰宅し、西荻ぶっくまーくの岡崎さんのトークショーへ駆けつける。17:00開始。旅猫さん、NEGIさん、ナンダロウサン、魚雷さんなど見慣れた方あり、一方若いお嬢さんや新たなメンバーもあり。25人ほど。

岡崎さんの本を作るときの裏話を聞くことができ興味深かった。岡崎さんのトークは何回も伺っているが、毎回新ネタが入り、ファンサービス?を怠らない。実にカジュアルに構えているようで、実はいろいろ苦心されているのだとお察しする。

佐藤泰志との出会いは、岡崎さんの古本ライフの襞からこぼれ出た話だったが、数人の参加者の記憶の中からもこの作家の名が呼び覚まされて、こういった瞬間こそ物書きの方が「語る」ことの意義を感じるときでないか…

一部を朗読した『海炭市叙景』は1990年に自死した佐藤泰志の最後の作品で、なくなった後で出版されたもの。芥川賞候補に5回、三島賞候補にもなりながら、結局受賞を果たせなかった佐藤泰志―。

一度解散し、部活から戻った息子と外食し、打ち上げ会場「ぷあん」に8:00に戻る。なんか温泉宿に来ているみたいとか言いつつ、あれこれ楽しくもなかなか内容の濃い会に混ぜてもらって!残念ながら亭主は帰京が間に合わなくて、合流できなかった。

遅くに戻った亭主によれば『油屋旅館』の先代の女将さんが今朝亡くなったとのこと。入院中とは伺っていたが。昨年夏の馬子唄道中でお目にかかったのが最後。まだ70そこそこでお若いのに残念だ。

夜半から激しい雨がふりはじめた。いよいよサクラはこれでおしまい。