otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

手土産のイチゴ

思いっきり悪い天気で、昨日ブログに書いた怨念が天に通じたかと慌てた。洗濯をしないで始まる一週間は珍しい。

市には私は行かず、あちこちに支払い、振込み。それといよいよ本格的に配り始めるチラシ製作に没頭することに。紙を買いに行って、荻窪のあんさんぶるという区民のための施設でリソグラフ印刷(これは安いよ)。そして裁断機をかりてA4を四つに切る。この大型裁断機をただで使わせてもらえるのは有りがたい。一度に10枚くらいらくらく切れるのだ。

西荻で八百屋のO商店でイチゴを2箱買い、ゴゴシマヤの澄子さんに暖簾のデザイン料を支払いにいきイチゴを一パックおいて来る。昭和30−40年代には、手土産に木箱に一段入ったイチゴとか枇杷とか、一房のバナナとか、お見舞いには果物かごとか、果物が土産や贈り物の主流だったことをふと思い出される。駅前に果物やさんが必ずあったものだ。西荻窪も北口にも南口にもついこの間まであったが、ついにひとつは消え、安い衣料品店となった。街から消えたもののひとつに果物屋さんがあるなあ。

平日の午後は静か。(ゴゴシマヤの忙しいのは平日夜遅くと休日の昼間なのだ。)すいているのをいいことに澄子さんと昨日の人出の話題で盛り上がる。昨日はなぜか街に人が溢れていた。最近西荻窪は、休日ともなると骨董マップ片手に「観光」をしている人がかなりいるのだ。地元の店は休んでいるところが多いけれど。しかし、昨日はなぜか人出がいつもになくにすごかった。選挙だったから??息子と夕方いったデリカテッセンも、ランチの人出を物語っているかのごとく、ショーケースががらがらだったもの。ゴゴシマヤも混雑したらしいが、あまり売り上げにはつながらなかったという。カップルでの来店が多いときはだめとのこと。そこからの澄子さんの話がかなり面白かったが書くのはよそう。

一方、O村古本屋はというと、やはり人の数の割りに売り上げにはつながらなかった。子ども連れのお母さんとバッグパッカーが多かったとのこと。うーーーん。

私は市に行かなかったが、連れ合いは精力的に中央市から、神田村、それから早稲田のBIG・BOXにも足を伸ばした由。

息子の春休みは今日でおしまい。新学年があすから。学生の親役もいよいよラスト一年である。私も卒業目指して悔いが残らないようにしたいものだ。

BIG・BOXでもとめた岩波文庫『菜穂子』のさいごに入っている『ふるさとびと』を読む。『油屋旅館』の奥さんの横顔が「おようさん」と重なるような気がしてきた。
今年は追分に風が吹く年となるような気がしてならない。