otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

幻のアイリッシュ・パブ

otobokecat2007-04-25

私の住む町のJR駅構内に、数年前に3軒の店ができ、そのうちの一軒がアイリッシュ・パブだった。
ワイン・セラーと○○のパンやには、高いなあとかいいつつも何回かは行ってみたが、このアイリッシュ・パブだけまだだった。なにしろバス乗り場に面していて、ここでビールなど飲んでたら、買い物帰りの知り合いに見つかりそうだしねぇ、でも友人のYとそのうちいつかここで勤め帰りに落ち合おうかなんて言ってた。少し内装がくたびれてきた頃に行ってみようと密かに思っていた。ところが、なんの断りもなく?ある日突然ダイナーなんぞに変わっってしまい、大皿のハンバーグの蝋細工がショーウインドウに並んでいた。あっという間の早変わりには驚いた。こんな些細なことなのに、会う人事に、ねえ知ってる?気がついてた?と聞き回っていたもんだ。つまらないことにみんな案外クールな反応で、私ひとりが馬鹿みたいに騒いでいたのであった。

さっき、角田光代さんのブログを読んでいて、「4月4日」でこの店の変化に触れていることを知り、噴出してしまった。角田さんお仕事場が同じ街にあることは知っていたが(まだ見かけたことはない)このローカルな話題を共有できたことは私をおおいに喜ばせた。そうかそうか、あの角田さんもそう思っていたか!ふむふむ。
悪いけど、なんかこの店も短命な気がする。どの年代の女性にも受けないような。
T女子大、K女子高があり、骨董・古本屋の多いという街なんだから、もっとJRは研究すべし!学校があれば、保護者も来るし、見学者も来るし、地元民よりよっぽどお金を落とすのに…。いやだいやだそういう観点でしかものを見なくなっている・・・。

実は、週末などこの各駅しか止まらない駅に降り立ち、アンティーク・マップを片手に街歩きをしてくれている人がたくさんみえることに、驚きを隠せない私である。骨董店・古着店・アジア雑貨店は着実に増えている。そして美容院も。
そして「夜の神保町」の異名をとるこの街に果たしてどんな飲食店が相応しいか?