otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

晴れすぎで、閑古鳥

otobokecat2007-05-26

O村古本屋日誌(ハルゼミがそろそろ)
雨はいつ上がったのだろう。朝目が覚めたらすでに素晴らしい晴天であった。
早速カメラを持って外へ。羊歯に羽化したばかりのハルゼミが羽を乾かしているのを発見。時はすでに五月下旬―そろそろ合唱が始まる頃だ。せっかく咲いたサクラソウが雨に打たれて、地面に倒れこんでしまっている。つつじが咲いているが花はあまり多くなく、庭は浅緑の天下というところ。
昼のおにぎりを持って早めに店へ。
本日は、午前中に見える団体のお客様があり、いつもより早く開店した。実は私が以前勤めていたエルダー旅倶楽部の軽井沢講座参加の皆さん。エルダー旅倶楽部は、中高年の方対象の知的旅をする倶楽部で、ちょっとなかなかお目にかかれないような充実した国内海外の様々な講座が用意されているのだ。→http://www.elder-tabi.jp/ 私はその事務局で講座の受付や、講座のコーディネーターとのパイプ役をやっていた。いくつになっても学ぶことを辞めないということの大切さをいつも教えられていた。本日も店の開店に至る経緯、建物についてなどをご説明する。旅行中にもかかわらず、本をお買い上げいただいた方もいて恐縮。
本日はあまりに晴天。わが店のみならず、追分宿全体が静まり返っていた。蕎麦やの「ささくら」サンまでもが、駐車場も空いていた。こういう天気のやたらにいい日は皆さん「外」へ。そういえば店に来る途中、浅間登山道の入り口には車が沢山止めてあった。雨の心配のまったくない週末日は案外ないものだ。
午後になって気温があがり、ハルゼミの声がワンワン…と始まるも、まだ試運転といった感じだった。風があったせいか?野鳥も蝶も太陽を求めて活発に飛び回り、商売をしているのでなければ花丸のついた美しい一日だった。
海外勤務から戻ってきたばかりの番頭N氏の後輩Aさんが見えるが、あいにく閉店後、明日のセミナーの打ち合わせに番頭N氏はでかけ、久々に食事でも一緒にと思ったがだめだった。
私は店に残って残業。気に入ったCDをかけて本棚の整理を三時間する。いくら店は閑でも、店を開けた状態で事務作業は案外はかどらない。二階の本の束から本を抜いて本の手入れをして、値をつけて、本棚に納めていく作業は閉店した状態だといくらでも出来るのが不思議だ。二住生活の現在は、どうしてもできることが限られる。

■作業中に見つけた一冊
旅する哲学 ―大人のための旅行術
大人のための旅行『旅する哲学』
アラン・ド・ボトン著 集英社 2004 
エドワードホッパー挿画:『車両番号293コンパートメントC』(1938)
どこかで見かけた表紙絵ですな。