otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

こちらでも風たちぬ

otobokecat2007-06-08

クサノオウが今盛り。黄色い汁が出るので「草の黄(おう)」というらしい。つぼみのがくに産毛がいっぱい…なるほどケシ科。キンポウゲと似ているように思うが…元気の出る黄色である。

「暮らしの手帖」別冊の「あたらさん」が編集室をしなの鉄道信濃追分駅において作業してこられたのは、実に興味深いことだった。4号まで発行していたが、残念ながら休刊になってしまったということをブログで、発見。がっかりしてしまったが、しかし関係者の手でできる範囲のことを継続していくということも書いてあり、無責任に言うのは申し訳ないが、灯火を消さないで是非ともがんばっていただきたいと思う。http://www.atarasun.com/info.html
普通だと雑誌の発行にとって(スポンサーのこともあり)売り上げ部数というのは大事な結果だと思うが、そもそも「もったいない」運動という地味な、しかしとても大事な活動は一朝一夕にできることではない。
エコプロダクト展に何回か行ったことがあるが、やたらに派手で、なんだかうそ臭いかんじだった。いまや環境問題は政治・宗教・企業の切り札としてのみ活発に使われていて、本当のところはどうなのかということだと、正直のところまだまだだと思う。
スポンサーのない雑誌こそ、「ゆっくりでもまじめ」に進めるとおもうのだが、採算が合わないとなると知恵を絞らなければならない。
今日も追分駅に太陽光調理器(ソーラークッカー)「かるぴか」くんが頑張っているだろうか?佐久で作られているんだそうだ。我が家も是非導入したい。
あたらさん、今後とも応援したいと思う。

■今日の一冊

不思議の国のアリス 著/ルイス・キャロル 
挿入絵/トーベ・ヤンソン  訳/村山由佳 
出版社/ メディアファクトリー 2006年
1966年に描かれたこの挿絵版は本国では絶版となっているそうだ。トーベ・ヤンソンといえばムーミンが有名だが、村山由佳さんは独特の世界観で描かれたトーベ・ヤンソンの絵の誘惑に負けて、今までの多くの名訳にあえて挑戦したとあとがきに記している。伏目がちの寂しげなこのアリスには、洞窟に生えているきのこのような妖しさがある。