otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

少女時代の記憶が

otobokecat2007-06-11

昨日の中央市には行くことができなかった。しかし、ここのところ私は一山ずつ買えているので、その手入れもあるので昨日はお休みということで。実はパンフの作成等すべきことはいろいろあるのだ。しかし実際は太陽の日差しを感じてつい洗濯などに熱中してしまう。これが自宅で仕事をする難しさ。

棚に並べてみると先週の山はなかなか懐かしい山だったということを実感する。今まで持っている本を家の中から拾ってきて、隣に並べてみると次第に棚が形になってくる。抜く本が少なく、だんだん棚が膨らんでくるというのは、馴染んだ「良かった山」だった証拠というわけで嬉しい。

水森亜土石井好子の料理の本 ご飯とわたし』(角川文庫 昭和60)の隣に石井好子の『レクイエム涙』(文藝春秋 1983)の単行本を置き、さらに先日読んだその文庫本(文春文庫 1986)を並べる。挿画はともに森麗子の刺繍画。鎮魂に満ちた重い本だが、手仕事の優しさがささやかな救いに思える。
水森亜土『亜土タンの絵かきうた』(ドレミ楽譜出版社 昭和53)は初めてみた。水森亜土『イラスト青春アドバイス』(岩波ジュニア新書 1986)
岡部伊都子『抄本おむすびの味』(創元社 昭和43) 『紅しぼり』(創元社 昭和51) 『暮しの絵暦』(創元社 昭和54)
安井かずみ『愛のめぐり逢い』(大和書房 1974)はブックデザインが宇野亜喜良。この本をため息交じりで読んでいたティーンエイジャー(この言い方はかなり古いか)の自分が見える。大人の女は安井かずみのような人をさすのだとあの頃は思っていた。表紙のモノクロ写真に若干色が着いていて、色っぽい。当時はやっていたボブカットが、大人っぽい顔をコケティッシュな雰囲気にしていた。
この本の中に、安井かずみが軽井沢の林の中で加賀まりこに出会ったときのことが書かれているが、なんと加賀まりこは馬に乗っていて、安井かずみは黄色のオープンカーに乗っていたという。なんともまぁ。
新書館の「For Ladiesシリーズ」も若き日に近所の本屋でよく買ったなぁ。この本があった棚を今でも覚えている。店に入るとそこの角にしか行かなかった。
 『空にいちばん近い悲しみ』(安井かずみ
 『ひとりぼっちのあなたに』(寺山修司
 『はだしの恋唄』(寺山修司
 『恋する魔女』(立原えりか)
 『ビートルズ詩集:愛こそすべて』
 『おしゃべりな屋根裏部屋』(落合恵子) などなど…

この本にも相当For Ladiesシリーズのエッセンスが詰まっているが、やはりこの本の形;A5変形版がなんといっても懐かしい。ひとりぼっち、はだし、恋、悲しみ、愛、薔薇、さよなら…タイトルに踊る文字にくらくら来てしまうなあ。
祥伝社NONブック『二十歳ばなれ』(南沙織 昭和51) 
『おしゃれの文化史Ⅱ』(春山行夫 平凡社 昭和52)
『きこなし読本』(マダム・マサコ ポケット文春 文藝春秋新社 1964)