otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

1000をめざして

otobokecat2007-07-11

■桑の若木
ゴゴシマヤの澄子さんに誘っていただいて、古本界隈の集いが今回は西荻であるというので、しかもたまたまオフの火曜日なので伺う。古本屋のほかにも、ライター、編集者、写真家、大学院の学生さんなど20数名の集まり。若干我々が平均年齢を押し上げていた感があるが、ま、我々とてこの道では十分若手なので…末席に加えていただく。
こういった大人数の飲み会は久しぶりで、しかも肩書きがあまりに浅いどころか無に等しいのがつらいところだが、西荻に住んでいるから参加できるわけだなぁ。この土地に縁ができたのが丁度30年前―三昔(みむかし)かぁで、そろそろ転地することを考えると、卒業を間近に控えた学生の気分。家産期をずっとここでお世話になったことになるので、若干後ろ髪を引かれている。

そんな折だからか、BRUTUS2001年7月1日号が目に留まった。特集は「癒しの聖地 標高1000mのリゾートへ。」こんなに熱心に古雑誌を読んだことはない。まだ行ったことのない魅惑の世界がこんなに沢山あるなんて!世界各国にあるのになぜか風景に共通点があるのが面白い。このうちの一つでも訪ねてみたいものだ。
今ではすっかり使い古された感のある「癒し」だが、平たく言えば安らぎとインスピレーションを与えることで、隔離された孤独な地こそそれを実現できる。空に近ければいいかというとそうでもない。標高1500m以上になると、高山地帯で、空気の薄さなどで短期間で出入りすると疲労感がでるとのこと。

実は追分村もまた標高1003m国道18号線の最高点にある。
どうやら林住期には相応しい地のようだ。

ただし本屋をするのに向いているかどうか?は別問題だが。