otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

もぐらにやられた火曜日

otobokecat2007-07-31

雨が終わって、爽やかな高原の朝。
嬉しくて窓、ドアを開け放ち、掃除をして、洗濯をして、さてこれなら散歩をする人もいるかと、夏休みスペシャルで開店しようかと思っていた矢先、外で遊んでいたベルが何か黒いものを銜えてご帰還!!やられた!ねずみか?部屋の中でぼとっと落としたものは、尻尾がないぞ。モグラの子だった。まだ元気で、きいきいとなきながらそそくさと壁際に向かって突進。早い!ねずみやモグラを家の中に逃がすわけには行かない。全神経を使って捕獲に全力を注ぐ。
それから一時間モグラ捕獲作業。ひとたび口から放すともうあまり興味がなくなるらしく、ベルはあまり役立たないので、仕方なく一人で奮闘する。モグラはとんでもない狭いところにアメーバーのように体を変形させて潜り込んでいくのがすごい。ようやく昆虫網に仕留めて、デジカメに収めてから(↑)逃がしてやる。体長6cmぐらいの可愛いサイズ。ベルがモグラを捕まえてきたのは今まで2.3回あったが何時も夜だったが、こんな明るい日のしかも朝から地面の上に出てくるとは!どじなやつ。絵本のようにサングラスを持っているのかも?
これでどっと疲れてしまい、本日の開店はやはり見合わせることに。いやはや、モグラにやられた火曜日であった。

こういった小動物の捕獲作戦に大変役立つので、我が家では補虫網は室内に常備してある。出来ればタモのように口は四角のほうが使いやすい。今度改造しておこう。もぐらとずぼん (世界傑作絵本シリーズ)もぐらといえばチェコのペチシカとミレルのモグラ君の絵本は昨今結構キャラクター商品としてはやっているらしいが、私が知っているのは福音館から1960年代より出ているこの二冊。もぐらとじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ)背景の植物描写まで丁寧に書かれているのが好きだ。ケネス・グレアムの『たのしい川べ』の洋書(左)と石井桃子訳の福音館版(右)にもモグラが出てくる。今日お目にかかった本物にそっくりだが、どの絵にも尻尾があまり描かれていないが、じつはちゃんとある!(写真参照)

結局、山荘を掃除して→スーパーに買い物に行き→店で少し値付け作業をして→ごみを捨ててから山荘に戻った。軽井沢町は分別回収がかなり細分化され、ゴミを出すのも一仕事になりつつある。夕刻、今日もヒグラシが鳴いていた。
明日は私が帰京し、N氏が東京からやってきて、選手交代となる。そして山小屋の主はベル公に。