otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

光る空のした風は吹き抜ける

昨日から、風が街を翻弄している。どこかの風鈴が、りんりんと風流を通り越して煩い。今日、昼市が西荻であるはずだが、この風は、本を並べるのには、ちょっと厄介かもしれない。ビールが売れそうだなぁ。

私は、R少年のサッカーチームの試合を見てから、その足で夕方のバスで山へ向かう。夏の間は一度も見にいけなかったので、連休のさなかだが、今回はわがままを言わせてもらった。
明日は祝日なので開店するが、長野の組合の市にN氏が向かうので、代打で店番なり。
夜着くのは九時を廻っているのであたりは見えないだろうが、明日朝のうちにあたりを視察しなくては。いったいどうなったのだろうという好奇心もあるが、正直のところ見るのが少々怖い。もっともN氏は、むしろ48時間停電していた冷蔵庫の片付けを優先して欲しいだろうが。これはあまり気の進まない作業だが。

倒木、傷んだ道路、荒れた山林、ゴミなど問題をこれから冬までに何とかせねばならない。すでに町内の貯木場が満タンになってきているという。木は薪ストーブにも使えるが、まず乾燥させなくては使えないし、ストーブの大きさに合わせて切らないといけないし、容易ではない。

台風後何人かの軽井沢の方と情報交換したが、不思議なことに一様に木は相当倒れたが、それによって壊された家はないとのことだった。お一人、倒木に当たって亡くなったのは大変残念だったが、あまりに風が強くて、夜半に玄関のドアの向こうに行くことさえ、躊躇われたとN氏は言っていた。我が家の玄関は東側に向いている。嵐の風は東から西に吹いたのだ。
停電なので蒲団かぶって寝ていた、それが最小限の被害で済んだ一因かもしれない。真っ暗闇の向こうで起きていた事を見ていた人はいないのだ。

17日の夜に車で山を下り、オデッセイ号は修理のため十日間工場に入る。そうだ彼が一番怖かっただろう。お疲れ様。

:::::::::::::::

駒沢オリンピック公園での試合、はらはらどきどき…しかし、勝利の女神が微笑んだ。相手校には、何でここに負けてしまったのだろうという困惑の空気があり申し訳なし。引退はまたまた延期。キーパーO君の活躍が光っていた。

行きは渋谷からバス。帰りは半蔵門線で渋谷へでて、池袋へ。すごい人波に驚く。6時15分発の高速バスで山へ。軽井沢は雨が降った気配あり、霧が巻いていた。20℃。
九時半ごろに追分到着、N氏に迎えに来てもらう。
軽井沢の町にはあまり異変は感じられなかったが、追分の千m林道に入って来たとたん妖気すら感じる。車の窓を開けるとむせ返るような木のにおい。路面には葉や枝が散乱している。車が家の近くまで入れない。車を降り、倒れ掛かった木をくぐって山小屋に入る。ベランダに出てみたら、家と平行にわずか20cmのところに松が横たわっているのが見え、そそくさと家の中に戻る。夜が明けるのが怖い。