茶色い戦争、まだあります。
本日のカタログハウスの学校・特別企画は「小室等の聞きたい聴かせたい9」で、今日のゲストは、詩人の佐々木幹郎さんだった。舞台上に演奏スペースもあり、小室さんが行ったり来たりで歌を交えてのトークショー。歌には娘のこむろゆいさんも参加。なんでも「介護出演」なんだとか。抑えたトーンの育ちのいい声だった。
茨木のり子の異色の官能的な詩集『歳月』の話から入り、聴衆はぐぐぐっと詩の世界に引き込まれた。
- 作者: 茨木のり子
- 出版社/メーカー: 花神社
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 単行本
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中原中也記念館が中也生誕祭に中也の詩に曲をつけて歌うという実験をして、既に10年。いろいろ面白い作品;いまどきの言葉で言うならコラボレーションが出来上がって、小室等は「曇天」「宿酔」「サーカス」を手がけている。今日はその「サーカス」が佳かった。佐々木さんは中也の研究家としても知られる。
小室さんと小林幹郎さんとの掛け合いはなかなかいい調子で、やはり「ことば」を扱うのに慣れたお二人ならではである。
トークショーの間、すっと「ことば」の持つパワーをそこここで感じた。言霊がふらふらあたりを浮遊しているようなかんじだった。
知恵熱がでるほど、いろいろ新たな発見があったが、詩は肝心なことを隠すものとういう佐々木さんの一言が印象的だった。
今店頭にある「暮らしの手帖」に茨木のり子さんのお宅が取材されている。
昨晩やけに風が吹いているなと思ったが、今朝はここまで気温が一変しているのには驚いた。
まったく!古本市や、地元の八幡様のお祭りのある週末なのに、雨は招かざる客なり。