otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ベル公の叔母さん

otobokecat2007-10-21

開店準備はN氏に頼み、天気がいいので、散歩がてら泉洞寺の前にある「夢の箱」に店では扱わない児童書などを収めに行く。この「夢の箱」は、先日テレビでも取り上げられたらしいが、追分宿で二箇所に設置されている[みんなの本棚]で、使用方法が下に書いてある。基本的な考え方は本の共有だが、面白いのはもしどうしても欲しい本があったら貰ってもよく、代わりの本を寄付してくださいということになっている。

綺麗な本だがカバーがなかったり、相当でっかく名前がかいてあったり、シミ・ヤケが店で扱うにはひどすぎたりして値がつけられないものや、子供向けの辞書・生活辞典などを10冊ほど入れてきた。

帰り道、亀田屋の前の日向で、亀田やキャッツの皆さんが勢ぞろいしているので、慌てて店にカメラを取りに戻ったが、やはりなかんずく一番協力的な「サイ」ちゃんだけが残り、後に御二方はとっくにいない。まあ、ベル公の家系はそんなもんだ。
「サイ」ちゃんは本名「サイダー」。時折ミホチャンの代わりに店の座布団で丸くなる店番も出来る猫だ。「もう行くわよ」とばかり私の顔を見て腰を上げ、道路をゆっくりと横断して、向かい側の空き家に移動中をぱちり。
ちなみに真っ白い長毛の「ミルク」がベルのお母さんだが、育児放棄してベルはサイちゃんに育てられた。
三毛猫の「カフェ」がベルの伯母さん。
多分この二匹はこれからもなかなかカメラに収まることはないだろう。拘束されたがらないワイルドな系譜なり。

店に戻ると、もうストーブに火が入り暖かくなっていた。これからの季節は、ストーブの前は特等席。但し、日によっては暑すぎ。

向かいの蕎麦屋さんの人気は相変わらずで、天気がいい今日のような日は、食事の後に青空につられて少し歩いてみようかというお客様もあり、午後は玄関の引き戸が頻繁に開いたが、その場合は初めてのお客様が多く、売り上げにはすぐに繋がらない。「またゆっくりきます。」とおっしゃる方が多いが…。是非お願いします。

そろそろ山荘をお持ちの方も冬じまい。通年利用の方以外は、大体11月のはじめを目処に「水抜き」をして春までは山荘を閉める。その手仕舞いの合間に来てくださる;常連になってくださりつつあるお客様があるのは、大変有り難い。

今日は日曜なので五時で閉店。二週間ぶりにN氏は下山するので、さっさと閉店作業をしている黄昏時、女性のお客様が見えて、「もう閉店ですか、これで今シーズンは終りです。また来春に」と。この方はいつもブック・カフェで、ミステリーをゆっくりお読みいただいている方なので、あと10分ほど店に入っていただいても致し方ない。無理にお引止めしなかった、また春にお待ちしていますと。