otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

台風の発生に怯む

otobokecat2007-10-26

昨日のこと、高校の三者面談に出かけ、終わったのが比較的午後の早い時間だったので、夕方人に会うまでの空き時間に、フト思い立って近隣を歩いてみることにした。25年ほど前このあたりに住んでいたことがあるのだ。しかし僅か一年半ほどしかおらず、しかも共働きであったので、生活していたという記憶があまりなく、このあたりの町探検もしていなかったし、住所も覚えていないしというすべてがうろ覚えのまま、ふらふらと歩き回ってみた。
地下鉄の駅をでて、横断歩道を渡り、スーパーマーケットの先を曲がって、そうそう川を渡ったなあなどと記憶を手繰り寄せながら歩いてみる。
川の上に道路を作ったりしていて、雰囲気に見覚えがないので、もう止めようかと思ったが、四丁目18の住居表示を見たら、突然次の番地の数字を思い出した!8だ。すぐ近くまで来ているようなので、引き続きあるき始める。角を曲がって、もう一つ曲がって、そしてついに探し当てた。
その小さなマンションはまだ建っていた。当時は新築だったが、さすがに今は外壁が薄汚れて、猫の額のような庭も荒れていたが、洗濯物が干してあるところを見ると人は住んでいる。自転車置き場にはバイクが沢山止まっているところをみると、住人は一人暮らしの男性が多いのだろうか。
しばらく佇んでいたが、人の気配のまったくないし、怪しい人に思われてもいけないのでそこを離れた。二軒先の塀の上から、茶トラがこちらを見ていた。
少しあたりを歩いてみるが、気のせいかこの町はずいぶん寂れてしまっている。住宅地の中にポツリポツリとあった、タバコややラーメン屋、蕎麦屋はみなだいぶ前に閉店してしまったようだし、幼稚園は終わっている時間だがこどもの気配もない。アパートが結構あるが、ポストにチラシがたまっているようなところもあった。
家々は下町のような混み具合でいながら、長年住んでいる人は少ない止まり木のような町で殺風景に感じられた。
もうこの町を訪ねることもないだろうなあと、来た道と違う道を選びながら駅まで戻る。せめてアパートがまだそこにあったのは救いだったものの、私の「小さな旅」では最後まで、この道を朝小走りに歩く、20代の自分の姿が見えてこなかったのはちょっと残念だった。

さて、今週日曜日はエコノミー・セミナーの最終回なので、午前中から開店します。

なんと突然天気図上に「台風」の姿があるではないか!しかも土曜に関東に向かっている?まさか。倒木騒ぎですっかり台風には懲りている我々は少々「台」の字に過敏症なり。追分のシーズンももう残り僅か。貴重な週末をつぶさないで欲しい!

■写真:黄葉した桑の葉と向こうに見えるのは「油屋旅館」
私は土曜の夜のバスが空いていたので、それを予約したものの、いやはや、かなりワイルドなドライブとなりそう…。

来週は谷口高司さんをお迎えして、11/3:土曜日に「たまご式」鳥の絵を描く会、11/4:日曜は追分散歩。
今年度最後のイベントなので、爽やかに行いたいものだ。