otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

めりはりのある土地

otobokecat2007-11-04

快晴かと期待していたら、朝方はあいにくうす曇りだった。「谷口高司さんと追分散歩」も今年三回目。8:45駐車場集合、9時出発。事前のお申し込みが少なかったので心配したが、当日参加があり、谷口氏の友人日本野鳥の会東京支部のNさん一家も来て頂き、賑やかな会となった。
確認できた野鳥の数は、曇り空の関係であまり多くはなかったが、時に耳を澄まし、眼を見開いてみると、いろいろなものが見えてくる。台風の倒木も見ると大きな穴があり、大きさから言ってアカゲラ〔大型のキツツキ)などの仕業らしいが、倒木にならなければ、こんなに身近に「作品」を見ることはできない。この木はすでに朽ちていて中が大きな洞になっていた。写真の穴の隣においてあるのは500円玉。大きな穴でしょう?
キツツキの仲間で一番小さいコゲラはあちこちにみられたが、アカゲラらしきは声のみだった。
紅葉の派手さに隠れて、ノブドウの天然石のような渋い美しさもある。
前日の下見では見られたエナガの群れには遭えなかった。

これにて今年のイベントはすべて終了しました。
ご参加いただいた皆様、本当に有難うございました!

四季の移り変わりがはっきりしている追分は、生活のめりはりがきっちりしている。この週末は紅葉見物の方と同時に、別荘を閉める頃でもある。気温もそろそろ氷点下になるので水抜きが必要になるのだ。冬もここに来るためには、覚悟が必要だ。ここは雪はたいしたことがないが、なんていっても手ごわい氷の世界になるので、車のタイヤも替えなくてはならない。そこまでしない人は、春まで山にはみえない。堀辰雄はそのインクも凍る冬の軽井沢で、『風たちぬ』の最後を書いた。

当店はこれからは週末・祝日営業に切り替えます。
薪ストーブに火を入れてお待ちしています。


皮肉にも午後になって、空が晴れてきた。庭のボケにホオジロが遊びに来ている。
鳥には水場が必須で、池があれば必ず鳥は来るはず。

当店に冬の野鳥観察の特等席が出来ればなあと目論んでいる。
実は、軽井沢町塩壺温泉で風呂(温泉)上りに池に面したラウンジからの野鳥観察は至福の時なのだ。
温泉はないが、ブック・カフェからストーブに当たりながら鳥を見る会ができないか、今後実験していきたい。