otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ON と OFF

otobokecat2007-12-04

かつて私にとって書斎だった追分は、今の私には戦場となってしまったのは予想だにしていなかったこと。戸口勧誘も宣伝の電話もない、ともすると時計の電池も切れていたりしてもへっちゃらな、この放って置かれた状態がまさに書斎にぴったりであったのだが。誰にも咎められることなく、本に没頭したり、手芸の材料を散らかして…と、ここはわたしにとって非日常的な空間だったはずだった。

よく考えてみると、コンビニエンス・ストアも無かった寒村に、ISDNもADSLも入ることなく、一気に光ファイバーが導入されたあたりから、様相が変わってきた。そのうえ、こともあろうにここで商売を始めてしまったとは。後悔をしているというわけはないが、この数年の生活環境の変化に戸惑っているのは事実。
そして、さらに!そこへ家財ごと引越していこうとしているのだ。つまりそうなった暁には、オンとオフが合体するというわけだ。
当面の問題はもっと現実的で、そもそもできるのか?―引越しが。と、自戒の念を込めて太字で書いておく。
もともと片付けが苦手な私だが、最後の引越しから15年の月日、出るはずの転勤の辞令がでなかったのをいいことに、たまりにたまった生活の澱!会社を作ることに奔走して、最近の数年間の「家事の怠け」は加速した。あ〜〜なんでもっときちっとしておかなかったんだろう!?とジャンクと格闘する昨今である。どんどん捨ててしまえば簡単なのだが、捨てられない性分だからこうなったわけで、あれもこれも取って置きたいので、片付けはとんと進まない…。あぁ!

とまあ、緊迫した状況にありながら、年末年始だけは恒例の関西帰省が決まっており、義母より「せめてゆっくり」との暖かいお言葉。真に受けて、片づけしながらも持って行き、ゆっくり読もうという本を選別しているしょうがない嫁なり。とりあえず、

何時になく年賀状の準備もすすみ、進まないのは片付けだけ!という師走の入りなのだった。

昨日(4日):ばらばらと音を立てて勢い良く散るなかを、小学校下校中のこどもが、すげぇ!と走り抜けて行った。一夜明けだいぶすっきりしてきた欅の枝先が朝日に眩しい。