otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

無彩色の地

otobokecat2007-12-20

早起きして、簡単な海苔巻き弁当を作って、8時15分頃家を出る。朝の中央線にはあまり大荷物で乗りたくないので、総武線で行くことにして余裕を持って出たのだ。いい天気だ。通勤時間の独特な緊張感の漂う中を歩くのは嫌いではない。
目指すは池袋。新宿駅で端から端まで歩いて、埼京線に乗りかえる。埼京線なら5分、山手線は10分かというところだが、時間短縮というよりかは、私は朝のがらっがらの下り埼京線にのんびり乗るのは、何時も混んでいる山手線よりもいいので、この際新宿駅を歩くのは気にならない。
池袋で高速バスに乗る前に、Mで珈琲をテイクアウトしようと思っていたが、今日に限って工事中!でできず、仕方なく近くのコンビニエンスストアでボトル入り珈琲を買う。何しろこれを楽しみにクルミクリームチーズの入ったパンをわざわざ持参したのだった。
バスの席は今日もB1。〔一列目の左側〕私はなぜか一列目が多い。9:15発。がらがらで乗車は7名。ゆったりで行けるのは儲けた気分。運転手さんはお見かけしたことのあるあの実直な方だった。バスは快調に走る。早すぎて途中練馬駅で時間調整したくらい。
また天気が良すぎて、日差しがまぶしいまぶしい。本を読むためにカーテンを引かないといけないぐらい。冬の太陽は低いから。本を読むには右のCD席がよかったな。でもインターネット予約は選択ができない。

道中、上信道から見る浅間は神々しいまでにまっしろだった。

■↑ インターチェンジから軽井沢へ向かう道路から、がらんとしたゴルフ場の背後に雄大な山が。しかし雪化粧は半分ほど。やはりこちらは南麓なのだ。


■← バスの中から〔中軽井沢・役場付近より〕

真昼間の追分に降り立つ。
珍しく浅間おろしがぴゅーぴゅーと吹いていて、かなり寒し。ダウンジャケットの背を丸めて、ポケットから手袋を出して、相変わらず人の気配の無い村の道を店へと急ぐ。ついこの間までいろいろと植わっていた畑がちゃーんと整地してある。その上に犬の足跡などが。佐藤豆腐店の隣の畑にはおからが撒いてある。これは追分の冬の景色の一様だ。まだ雪はない。

店に辿り着くと、裏にブルーシートが広げられ、材木が積んであり、数人の大工さんが二階で仕事の真っ最中だった。先日のR少年の手伝いで、二階がずいぶん様変わりしている。開けた壁一面に本棚が作られていく。今回は私の意見も採用され、棚の高さが変更できる金具がつけられている。店の雰囲気に相応しい、いい棚が出来そうだ。又一歩進み始めた。