otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記6】エジンバラ城は城らしい城

otobokecat2008-03-25

幸い前日の嵐は収まって、翌朝は晴れてくれました。
海外へ出るとかならずといっていいほど、普段グーたらな家族ががぜん皆早起きになります。第一日めから早朝にスタートできるのが、海外旅行のメリットといえるかもしれません。案の定、今回も夜中から目が覚め始めて、我が家にしては限りなく早く出かける準備が整い、食事前にホテルの周りを散歩して、小物を買ってまずチップのための小銭を作りました。

朝食をとった後、エジンバラと言えば、世界遺産エジンバラ城。ホテルから歩いていけるはずなので、地図片手にエジンバラ城を目指すことに。
城は岡の上に有るということだったので、街の何処からでも見えるのかと思いきや、なかなか見当たらず、通勤のひとで混むバスを尻目にわれら三人はまだ寝ぼけている街をぐいぐいと歩きました。
道を曲がったトタン、目の前にどーんと見えてきました。丁度それが城の裏手にあたったので、ぐるっと城の周りを回るようにして、ようやく正面入り口に辿り着きました。その入り口の前の広場の広いこと!敵だったら門に辿り着く前にやっつけられてしまうに違いありません。(毎夏8月に開催される国際フェスティバルの特設ステージと観客席がここに作られるのだと言うことですが、さもありなん。)
  
この広場の大きさに反して、城の入り口の門は案外とせまいのでした。
入場料を払い入ると、城内は迷路のようになっていて、皇帝の三種の神器から、捕虜用の牢獄まで、石の山の中に埋まりこむように作られていました。まさに山全体が城です。
かつて兵士や馬も歩いたであろう石畳の磨り減った丸みが歴史の長さを感じさせました。
 
城の天辺からは、眼下に美しい景色が良く見渡せました。城壁に開いた窓には大きな大砲が備え付けてあり、威信をばっちりと見せ付けていました。  
何しろすべて石で出来ているので、その堅牢さが際立っていました。天然の要塞と云うわけなのです。そもそも、エジンバラというのが「斜面に建つ城砦」と云う意味なんだそうで、やはりこの城がこの街のすべてなのでした。

つづく