otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

春を告げる花を添え

otobokecat2008-04-06

店の模様替えなど。正面の展示は上段は桜を中心に春の棚、下は石井桃子さんの特集の棚とした。『子どもの本の世界に生きて』を真ん中に。

夕方、裏山を上がり石井さんの別荘に行ってみた。現在は石井さんのお世話をしていたNさんが管理しておられると聞くがご不在だった。

庭の真ん中に春一番を告げる黄色いアブラチャンの花が咲いていた。
追分はまだ春遠く、花の気配はほとんどない。よもぎでさえまだ新芽が地べたに張りついている有様。そんな殺風景な林のなかでアブラチャンの黄色い花だけが色を添えている。じきにスミレやタンポポホトケノザなどが咲き始めるだろう。
華やかさはないが、厳しい寒さの中でいの一番に花を付けているアブラチャンの花は、まさに石井さんの歩いていらした人生そのもののようだ。


今日は店はお客様がある。1歳8ヶ月の女の子から〜70台の方まで。観光客目当てでない店でうれしいと声をかけてくださった方があり、こちらこそ嬉しく思う。