otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記9】聴こえて来る音楽♪

さて、久しぶりに旅の続きです。

(3月27日の続き)
ホテルまで迎えに来ていただいて、阿部卓司さんの車で、ビートルズゆかりの地を巡りました。車にCDがうまくセットされており、ちょうどいい塩梅に曲が流れました。
ペニーレーンでは、ちょうど「ペニーレーン」と行き先が表示されたバスが止まっていました。歌に出てくる床屋さんもありました。

このフェンスはイチゴの花の柄といいその赤さといい、とても印象的でした。このフェンスの向こうにかつて孤児院がありましたが、今は草が生い茂っているのみでした。番頭N氏はこの門扉の前でしばし佇んでいました。
閑静な住宅街の一角にあったジョン・レノンの生家【↓】。家の中でギターを弾くことを母親が禁じたので、入り口入ってすぐの玄関ホールでギターの練習をしたそうです。玄関は響いてうまく聞こえるものです。この家は現在無人で保存されていました。 
ジョンとポールが初めて一緒に演奏した教会の向かいのホールには、記念のテラコッタのプレートがかかっていました。【→】

番頭N氏は、もうすっかり興奮気味で、今日ばかりはばちばち写真も沢山撮っていました。

様々な場所を見せていただいたけれど、今まで漠然と聞いていた曲が、実に庶民的な日々の生活の中から、湧き出るように生まれてきていたと言うことに驚きました。
ジョンの出身校にヨウコさんが訪れて寄付をして施設を改修したり、記念のプレートを付けたりしていました。また阿部さんのような「ビートルズガイド」が、こうやってその足跡を語りついでいるのもまた、ビートルズがこの土地の偉大なる遺産であったことを皆が誇りに思っているということを感じましたよ。町の宝なんですね。

ともすると時代の中で消えてしまいがちな生活遺産が、遺跡にならず、周りの町並みとともに保存されているのが素晴らしいです。観光のネタといってしまえばそれまでですが、土産物屋があるわけでも、過大な看板があるわけでもなく、ひっそりと佇み、安部さんに教えてもらわなければわからないほどさりげない場所でした。

本日のもうひとつのイベント:サッカーの試合(リバプールvsレディング)開始前約二時間に、球場へ送り届けていただき、終わった頃に迎えに来ていただく場所の打ち合わせをして、ひとまず阿部さんと別れました。

どんどん人が球場に集まってきましたが、送ってもらったり、路線バスできたりと整然と集まってきているのに感心させられました。球場の周りは住宅街で、広大な駐車場などはないのです。そして街角には馬(さすがイギリス)に乗ったおまわりさんが交通整理をしていました。試合開始前には交通規制がしかれ車では近寄れなくなります。ちょうど試合相手のバスが到着したところだったのですが、おまわりさんが馬の上から厳しく交通整理をしていました。足先がちょっとでも白線から出ると馬の上からしかられます。厳しい〜

場外ではあちこちに屋台の車が出て、あたりでホットドッグやピザなどで腹ごしらえをしている人が沢山いたので、我々も昨日買っておいたミートパイをリュックから出して、その群衆の中で食べました。だんだん気分が盛り上がってきます。
少年Rはグッズショップで今日もまた買い物を。球場の周りにいる大人から子どもまで、みな観戦を心待ちにしている様子です。

←これは異様に狭い入場口。席の場所ごとに入り口が分かれています。