otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記10】そして湧き上がる歓声

otobokecat2008-04-09

狭いゲートをくぐって、ついに球場に入りました。
まだ時間があるので客席はがらんとしていて、赤いシートの中にL・F・Cの白い文字がみえました。客席がフィールドのすぐそばまであります。緑のグランドと真っ赤な席のコントラストが綺麗でした。相手のレディングの応援団は、ゴール裏のごくわずか、通路には2mおきにガードマンが立っていました。

我々の席は、リバプールのゴール裏と側面席の角の二段目の前から三列目。コーナーキックのすぐそばです。熱狂的なゴール裏の応援の様子が良く見えそうです。
やがて、リバプールの練習が始まりました。ゴールキーパーの練習が良く見えました。次第に客席が埋まってきました。試合開始直前にゴール裏では巨大な旗が下から上まで手渡しで流れていきました。皆、マフラーなどを掲げてチームの健闘を祈願しました。
試合が始まるともう大騒ぎ。小さな子どもまで、選手の名前を良く知っています。善戦すると点に結びつかなくても称えているのが印象的でした。サッカーは試合時間が比較的短時間なので、客席ではあまり飲み食いはしていませんでした。というより、じっと見守り、そんな閑はないという感じでした。
席は凄く狭く、隣の巨大なおじさんは二人分の席を購入して欲しいくらい、こちらにはみ出していました!
イングランド・プレミアリーグの試合はスカパーなどで見るところに寄れば実に静かな観戦風景ですが、やはりあれはセンターラインあたりの席だけのことで、ゴール裏は相当加熱していました。ほとんど立って観戦していたのではないでしょうか?歌もよく唄っていました。

一時危なかったのですが、終わってみれば2−1で勝ちました。試合が終わった頃から、雨が落ちてきました。
阿部さんとの待ち合わせのところに足早に向かい、ピックアップしてもらいました。その足で阿部さんの息子さんの経営するレストランへ。「悦:エツ」と言う名前は阿部さんのご父君がつけたのだそうです。リバプールで初めての日本料理レストランとのことで、日本食は人気でサッカー選手なども訪れるそうです。ちゃんとしたものを提供すべく、日本からすし職人の方を呼んだのだそうです。
この日も団体の予約あり、カップル客あり、日本のビジネス客あり。少年Rはだれかサッカー選手に会えないかとひそかに期待していたのですが、前日見えたらしくあいにく空振りでした。
ホテルに送っていただく途中、ツアーの最後の見学地である「カバーン」へ。
地下への階段を下りていくと、洞窟のような酒場では折りしもヘイ・ジュートを演奏していて、思わず聞き入りました。