otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

【英国見てある記12】美しい村々へⅡ

otobokecat2008-04-13

コッツウォルズ地域と言うのはかなり広く、バスや歩いてではとても見て回れません。効率よく回るのは、レンタカー利用が良いように思えましたし、ガイドブックでもそのようなニュアンスが多かったように思いましたが、たまたまストラウドから入り、ホテルもぽつんとあるところだったため、レンタカーが簡単に手に入りませんでした。
ホテルのフロントで相談して、タクシーを一日チャーターすることにしましたが、金額的にはレンタカーのほうが安いのですが、タクシーのほうが効率的で「安全」でした。
たびたび書いていますが、英国の運転はみな相当巧い!のです。スピードをがんがん出してびゅんびゅん走ります。道路は日本のそれに比べれば単純ですが、いくら同じ左側走行とはいえ、慣れた人ならともかく外国人には安易ではないと思いました。
そのうえ案内標識があまりなく、あの有名なウイリアム・モリスのケルムスコッドマナーでさえ、地元の運転手が行き方がわからないと言った具合でした。(景観と言う点では、あたりに広告や看板はほとんどなく実にすっきりとしていましたけど。)

到着した日に、この旅行唯一のホテル内のレストランでディナーを食べました。時差ぼけもだいぶ落ち着いてきていたし、外へ出ようにも近くの町まで離れているし、何より宿泊客には割引があったからです。

今回の旅行で再認識したのは、イングリッシュ・ブレックファストのボリュームの凄さ!でした。このおかげで、昼食夕食をシンプルにすることができました。(最初のエジンバラでは、スコティッシュ・ブレックファストと言っていたのですがほとんど同じでした。)最後のロンドンだけが、安い予約だったので、コンチネンタルでした。(値段は他の地よりも取り立てて高いと言うわけではなかったのですが、ロンドンは相場がばか高いのでした。)

イングリッシュブレックファストとは…でっかいマッシュルームのソティ、焼いたトマト、ポークビーンズのような豆、ハーブの入ったソーセージ、レバーなどで作ったらしい黒いペースト、以上がたまご料理などと一緒に必ずでました。それに湖水地域とコッツウォルズ地域ではスモークサーモンやますの燻製などもつきました。もちろんそのほかに、トーストやヨーグルト、シリアル、フルーツ、デニッシュは食べ放題です。これはもう朝ごはんではなく、ブランチでした。毎朝ホテルでしっかりこれを食べて出ると元気いっぱいで、ランチを食べないまま夕方になるといった具合でした。ホテルの料金にはこの朝食代が込みなので、なんとなく得をした感じがありました。

さて、この日は、地図に行きたいところに印をつけ、タクシーにあちこち回ってもらいましたが、どの町も申し分なくきれいで、しかも建物はこの地域独特の薄い黄色の石でできているので、古いながらも明るさがありました。
英国一美しい村だとモリスが言ったと言うバイブリーでは、柳のゆれる川沿いの道をそぞろ歩くと昼寝中の鴨がちらりとこちらを伺ってまた羽にくちばしを突っ込んでいました。14世紀に立てられたと言うアーリントンロウ(長屋)は170cmの番頭N氏がやっとくぐれるという低い造りでした。
ロンドンからマイクロバスで来た日本人の団体がいました。日本人ガイドの女性が我々の事も「あの方たちは個人で回っておられるようです」と案内してました。確かにそうですが、見世物ではありませぬ。
バイブリーの町並みアーリントン・ロウ
ある店のドアに「ここから先は入場料がかかりますのでご注意ください」と言った日本語のお断りが貼ってあるところをみると、シーズン中のこの町を訪れる日本人は相当多い模様です。