otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

ケンとメリーは緑の季節

otobokecat2008-05-10

O村に引っ越して来てから、テレビをほとんど見ていない。
理由は簡単、テレビが箱の山に埋まっているから。しかも実は東京で使っていた大型のテレビは少年Rのところに行き、ここには15年以上使っている小型のおんぼろしかなく、スイッチをつけたあと、どんとたたくと電源が入るという怪しいテレビなのである。それでも有ればあったで、何かの時には便利なので、必要最小限に使っている。その点、どこでも気軽に使える情報源はラジオ。もっぱらラジオをつけている。東京で引越し前の冷蔵庫もテレビもない時、がらんとした部屋でラジオやけに響いてついていた。最終日に石井桃子さんの訃報を届けてきたのもトランジスタ・ラジオ〔古いね〕だった。

朝のラジオ番組から流れてきたBUZZの「ケンとメリー」。そうだこの曲!この曲がテレビの車のCMで流れてきた時、白い車も曲も時代を象徴していたような、そんな1970年代前半あたり、まだ行く先に光が見えていた。なんとなくこの曲をリクエストしたのは1956-8年生まれではないかなと勝手に想像した。

実はこのLP、岡崎さんが昨春見えた時、翌朝我が家のLPの箱の中から岡崎さんが引っ張り出したのがこの一枚だった。ちょっと意外だったが、久しぶりにLPを聞いてみると、収録されている曲がどれもいいのに驚く。詩も、曲も声も。個人的には『朝』が好きですけど…。荒井由美やなせたかしも詩を書いている。

最近ラジオ活性化を目指してか、新たな趣向で行われる様になり、力が入りすぎていて若干ついていけない気分なのだが…。つけっぱなしにしてもうるさくないのが、ラジオのいいところではないかと思う。

それよりももっと深刻なこととしては、アナログ放送が23年には終わってしまうと言うことに、私は怒りにも似た思いを持っている。まだ見られるテレビが日本全国でゴミになっていくわけで、ゴミ袋に入れればゴミとして出せるわけでもなく、不法投棄なども行われる可能性もある。たまたま壊れて買い換える人は良いけれど、テレビが友達と言う独り暮らしの人も残念ながら今の日本には多いのでは?
様々な点で気にかかるXーdayだ。

朝からあれこれ…文句ばかりで、どうも。

今日も店は静かでしょうか?外は緑の雨がふっている。


じっとしていない猫とこぼれ種で毎年咲くワスレナグサ

庭からの贈りもの