カッコウときのこ
ついに郭公の声を聞くことができた。
今日の浅間山麓は日中は陽も差していたが薄ら寒くて、ハルゼミもほとんど鳴かない。夕方山から霧がひたひたと下りてきた。その霧の向こうから、♪カッコウ、カッコウと聞こえてきたのだ。いたのね!
林ではキビタキ君の喉自慢独り舞台だが、夕方ホオジロが水場に姿を見せた。
先週植えつけた茄子とトマトはどうやらついた模様。しおれないでしゃんとしている。トマトには花がついた。しかしまだ当分はありつけないので、トマトはツルヤで箱買いしている。990円が890円になり、ついに今日は790円だった。12個入り。
様々な木の花粉が飛びまくっているらしく、ベランダはうっすら黄色い粉に覆われている。コナラあたりでしょうか。
春だが、きのこが林に結構生えている。サルノコシカケのような大きいものから、きくらげのようなゼリー状のものなど様々。ベアトリクス・ポターが、きのこの生態を丹念に観察して、1897年に論文を学会に発表しようとしていたことさえあるということを最近知った。結局、学会に素人の女性は受け入れられず、ポターはきのこ博士にはならなかった。絵本が発行される以前の話である。
きのこの絵といえば、日本ではまず小林路子さんが思い浮かぶ。
谷口高司さんが、自然観察会の中で、きのこは見えている部分はいわば花のようなもので、みえていない菌糸の部分を忘れてはいけないとおっしゃっていたが、きのこに魅せられた人は、つまり地球に自然に魅せられた人といてもいいと思う。そうでなければ丹念なきのこの絵が描けるはずはない。ポターも小林さんも、南方熊楠も。先日の雨天の追分散歩で、活き活きとしているきのこに沢山であった。