otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

盛り沢山な12時間

otobokecat2008-06-02

店は木〜日のみ開店ですが、暖簾を上げないそれ以外の日も遊んでいるわけでは有りません。月曜日は中でも一番タフな一日で、朝7時半に店の裏の駐車場で、長野市から見えたレイルホビーズさんと合流して、東京・神保町へ出発してからきっちり12時間後の夜の7時半に、同じ駐車場で解散して、山小屋に戻ってきました。
今晩は帰ったらちょうどサッカーの試合をやっており、テレビで観戦しつつ夕飯を食べ、運転手を務めた番頭N氏は、試合が終わったら、さっさとベッドに潜り込みました。
今日は、いつになく沢山の方にお会いすることができ、山に篭っている身としてはこういう日もたまにあると嬉しい、そんな一日でした。

古書会館の地下で行われている「アンダーグラウンド・ブックカフェ」のファイナルも是非覗きたいので、いつもより30分早めたのですが、たった30分のちがいでも、町の様子は随分違っていたのが印象的でした。10時半頃の神保町は店先を掃いている人や、開店の準備、町を歩く人などの様子がまだまだ朝の風情でした。いつも行く飲食店も窓ガラスを磨いている最中でした。

いつものように北の丸公園駐車場に駐車し、古書店や取次ぎに寄りながら古書会館に向かい、まず最初に地下へ行くと、カフェにいらした池谷伊佐夫さんにばったり。お買い物を終え、カフェで珈琲を飲んでおられるところでした。池谷さんには当店ができたばかりの一昨年の秋に文芸春秋の「諸君!」の『古本蟲が行く』のコーナーで取り上げていただいたのでした。久しぶりだったので少し近況報告など。今日の収穫本を見せていただいたら、手で彩色されたきれいな洋書に思わずうっとり。お仕事柄こういった絵の美しい本を探し出す嗅覚がさえておられるのです。そろそろ本も出来上がるとのこと。イギリスの古書店を訪ねる旅の記録も加えられるとのことでこれは楽しみです。
神保町の虫―新東京古書店グラフィティ 三都古書店グラフィティ 東京古書店グラフィティ

アンダーグランド・ブックカフェは、そのコンセプトそのものが我々の開店に大きく影響を与えた催事でした。古本をきれいに展示するとか、本だけでなく、本にまつわる雑貨やイベントにもトライする。美味しい珈琲もあるといい等‥。
ただお値段がかなりしっかりついており、高嶺の花と言った感がありましたが、今日は心なしか手ごろになったような。
また当店の店のロゴを作成してくださった八朔ゴムはんの片岡さんに出会ったのもここのイベントでした。実は今日も片岡さんに会い、お願いしておいた新たな住所印を受け取りました。
片岡さん製作のこのアンダーグランド・ブックカフェのイメージ図:珈琲片手に本を読む男は、つくづく秀作だと思います。最後と言うことで記念に栞を買いました。
八朔ゴムはん:http://8-hassak.com/index.htm

アンダーグランド・ブックカフェ会場ではエプロン姿の西秋さんにお目にかかり、ご挨拶など。こういった大規模な催事はいろいろご苦労もあることでしょう。

やおら階上に上がり中央市へ。先週荷が多かったこともあり、今日は少なく感じました。先週まったく買えなかったので、今日は張り切ってみたものの、結局別の書店さんにことごとく負け。ちょっとがっくり来ていたら、ベテランS書店さんに、負けるときは同じ書店に負けるのはよくあること、僕なんかもっと凄いですと慰めてくださる。S書店さんでもそうなんだ、すみませんお言葉かけていただき…と恐縮。

二階で佐野繁治郎装丁展をやっていてこちらも覗き、束になったSANO本に圧倒されてしまいました。蒐集により凄い力が生まれます。

市場は最終的になんとか3口だけは買えました。〔汗〕
車を取りに行き、Oさんの本〔沢山!〕とうちの本〔少し〕を車に詰め込み、五時過ぎに一路山へ向かって発車。途中高くなったガソリンをしぶしぶ入れて。


明日はさすがに少しペースダウンな一日となるでしょう。
ネットのお買い上げもいただけるようになり、この発送業務は勿論いたします。