otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

「夏至」という響きが雨音で消えて

otobokecat2008-06-21

今週は、別件に追われている番頭N氏にかわり店番担当の日が多い。今日は早番。昼ごはん用に牛丼弁当を二つつくり、一つを籠の底に入れて、遅刻〜と言いながら急ぎ足で木のトンネルをくぐって山を降りるも、路傍に咲くノバラを発見、カメラを取り出し写真を撮る。それでも下りは早い、到着して急いで暖簾を出して振り返ったら、時計はまだ開店時刻前だった、セーフ〔古いか〕。

予想通り、土曜の客足はゆっくりで、呼吸を整え、開店準備をする猶予は十分あった。では今のうちに弁当を、と二口かきこんだ所で、来店!
弁当のふたを閉め「いらっしゃいませ」。


買取りのIさんが清算に見える。
ご自宅に一万冊はお持ちだとか。Iさんのお持ち下さる本は内容もさることながら、本の状態がものすごく良いので有り難い。聞くと心がけて本をとても大事にしておられるとのこと。ただ「死ぬまでに全部はもう読めないからさ」ということで、整理を初められ、本がまだまだ不足の駆け出しの当店にどうかと。こちらに見える際にお車に二三箱積んで見える。当店の本の傾向をチェックの上お持ちくださるので、お断りするような本はまず入っていない。また状態も良いので、本屋にとってはこれほどありがたいことはない。自分の店で扱わない本の仕入れは、たとえお金になってもきつい。また良い本でも状態が良くない本、掃除の必要な本は、本を生き返らせる作業:蘇生が、時間的にもバカにならない。

開店当初から見てくださっている方には、だいぶ本が増えてきましたねといったお声をかけていただくこともある。身も心も引き締まる思いだ。心なしか、リピーターが増えつつあるように思う。再びいらしたときにがっかりされないように、仕入れ品揃えを頑張りたい。

毎週土曜日に来るHさんが、先週来た時に買った手芸本が凄く気にいりました!と声をかけてくださる。(私は先週土曜日風邪でダウンして不在だったのだ。)なんとその本は、私が仕入れのときHサンが好きそうだなと思って入れた本だった、こういった当たりは嬉しい。

カントリー・プレスで出だしている長野情報の雑誌『KURA』の8月号が届く。「軽井沢」の道の特集号。追分通りとして、当店も載っている。滅多に行かない軽井沢方面をこの本で勉強する。新しい店がまた増えている模様。『KURA』は独特のカメラアングルを持っている。丁寧に作られた雑誌だと思う。
■ノバラです。

全国的なキャンドルナイトの今晩こそ、ヴェルデ練馬の天体観測〔毎週土曜夜;サタデー・ナイト〕にいくのがぴったりだと密かに思っていた。
あいにく日中治まっていたが、日が暮れてから雨粒が落ち始めて、また昨晩のような土砂降りになってしまった。
こうなると夏至だろうがナンダロウが、ただの雨降りの夜と化する。
夜降る雨と言うのは、なんだか人を絶望的な気分にさせる。昼間の雨は嫌いではない、見ていて飽きないけどなぁ。