otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

水底に潜む魚たち

otobokecat2008-06-24

★クイズの答え★
犯人は、猪です。目的はミミズです。

■立派な羽を持ったこのお方は、オオミズアオ。うっすら緑がかった白色の羽をはためかせると、蛾とは思えぬ重量感がある。ぶっとい胴体がなかなか立派だが、羽化前の幼虫がのこのこと地面を這う姿は不細工。

所要があって『長野相乗り市場ご一行様』から離脱して。東京に一泊して、いつもの18:15池袋発小諸行きの千曲バスにて先ほど山に戻ってきた。東京ですっかり人にあたってしまい〔特に夕方のラッシュ時の満員電車に〕、新宿駅連絡通路でも人の波に溺れそうになり、検索した埼京線に辿り着けず次の便に乗り込み大汗、ようやく出発10分前に池袋に降り立つ。地上に這い出て、バスに駆け込んだら、ぐったり・・・であった。追分に隠遁してからまだ三ヶ月ほどだが、我ながら適応性が高いのに関心する。

今日もいつもの一番前の列であったが、運転手さんの配慮で、空いている後ろの席に移してもらい、二席を独占してゆっくり過ごすことができた。感謝。乗車は10数人というところ。席は1/3ほど埋まっていた。実に静かな客ばかり、運転手さんも余分なことはしゃべらない寡黙な方で、車中は快適な空間で助かった。
A席〔進行方向左端〕に座ったのは久しぶり。夏至を過ぎたばかりの今は、関越道に乗ってもまだ車窓から暮れてく茜色の空を見ることができた。時折、水を張った水田の水面がきらりと光った。
やがて山際の茜色がさっと消えると、みるみる空には群青色が広がっていく。木々や山のシルエットがくっきり見えて、まさに黄昏暮れ色の景色が、窓の向こうを流れていく。

そしてついにあたりは真っ暗に。外灯が青白く光る。
窓にはてかてか光った疲れ顔のおばさんの顔が!写って・・・私でした。

いつもより5分遅く上里サービスエリアに到着。夜のサービスエリアは深海基地のようで、トラックやバスが綺麗に並んで電気を暗くして伏し目がちで停車している姿は、海底の岩陰に息を潜めている大きな魚のようにも見える。
バスは10分休憩後、カット目を見開くと、また本線に合流して、まもなく上信越道に入り、山越えに差し掛かった。