otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

すみれ色の山と白い雲

otobokecat2008-07-17

昨晩はバケツをひっくり返したような大雨だったが、雷はならなかった。
明け方には雨は上がっていたようで、朝目が覚めたらもう葉の上の水滴さえわずかだったが、軒下の雨水を溜めるために置いたバケツは満水だった。→
(注:浮いているのは本物の金魚ではありません。)
林道から人の声が聞こえて来る。林の向こうにくっきりと姿を現した浅間山に感嘆している人の声だった。車を路肩に停めて、車から出て山を眺めているのだった。


草むらからクサヒバリ(と勝手に思い込んでいる)の虫の音が聞こえて来た。
いよいよ夏山シーズン到来。
当店も今日から力尽きるまでは、連日開店です!!
開店時間は一応昼以降、日暮れまで。でも場合に寄っては5時で閉めます。
よろしくお願いします。


さて一昨日『日和』8月号が到着。
なんと巻頭は高遠の長藤文庫(おさぶじぶんこ)と本の家で、取材は麦小舎の藤野麻子さんだ。昨夏以降、同じ長野の反対側で新しい形の古本屋を模索する皆さんのことを藤野さんが上手く取材している。伊那市の製本屋さんのみすず堂さんも載っている。写真も上手い。おそらくカントリープレス社のほかの雑誌の取材と兼ねているのだろう。フリーペーパーでこれだけの紙面が作れるとは!

和文庫の今月の当店お勧めは、一冊目は『ビートルズへの旅』(とんぼの本)。あれっと気が着かれた方もいるかもしれないが、そうです、岡崎武志さんがテレビで紹介した本だ。原稿は先月下旬に脱稿しているので、ほぼ同じ頃に取り上げたことになる。なにしろ同学年ですから!それにしても取材で行って来られたリリー・フランキーが羨ましい。ジョン・レノンの生家も、我々は門の外から見ただけでだったのに対して、彼はジョンがギターを練習したという玄関ホールにも入れたのだから。

さて、二冊目は『エルマーのぼうけん』(福音館書店)シリーズ三冊の児童書だが、おそらく相当の人が―本人か子どもが読んでいるはず。当店にも常に置くようにしている本の一つ。出版されて今年で60年を記念してポケット版も出ている。
久しぶりに読んでみると、中年の私でも結構楽しい。様々な動物たちの描き方にもひねりが効いている。渡辺茂男さんの名訳によるところも大きい。ルース・ガネットの母親による挿絵がまた良く描けており、各巻についている地図や、りゅうの親兄弟17匹が青と黄色のすべて違う柄なのだということなども楽しめる。