otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

はじめはトトロ

otobokecat2008-08-05

茂木健一郎さんの「クオリア日記」にこう↓書いてあり、しかも八十ちかい母親までもが、楽しみにしていると言うもんだから、日頃あまりテレビを見ない生活だけれども、今日は見ることにしたのだった。
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プロフェッショナル[仕事の流儀]
宮崎駿のすべて
〜 「ポニョ」密着300日 〜
新作『崖の上のポニョ』が大ヒット中の宮崎駿監督の創造の秘密に迫るスペシャル版。荒川格ディレクターが2年間にわたり密着取材した、迫真のドキュメント。ゼッタイに見逃せません!
NHK総合 2008年8月5日(火)22:00〜(88分拡大版!)
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宮崎駿氏の母上がきれいなのに驚いたが、まそれはおいておいて、ここまでの宮崎駿氏のアニメの道のりを見るにつけても、私はなんといいタイミングで子育てができたのだろうかと、テレビの意図することとはまったく違うことを番組を見ながら考えていた。

アメリカで生まれた少年Rと一緒に、できたばかりの「となりのトトロ」をビデオで見たのが宮崎作品との初めての出会いだった。「となりのトトロ」が世に出たのは今から20年前の1988年。日本の外で子育てをする中で、トトロのビデオは誰よりも優秀な子守りとなった。少年Rは何回見せても釘付けになっていたし、私も一緒になって繰り返し見ても飽きないという事実は、このアニメの凄さを物語る。
大きくなってきてからは、ナウシカや、ラピュタカントリーロード♪などにお世話になった。(もう正式なタイトルはどこへやら・・・)おそらく少年Rの脳みそのかなりの部分は、宮崎色に染められているだろうな。

インタビューの中で「楽しませたい」を繰り返していた宮崎氏。少なくても私は今までのすべての作品を子育ての中で数え切れないぐらい反芻しながら大いに楽しんだ。宮崎アニメはあの頃の生活の一部となっていたといっても過言ではないかもしれない。感謝状を出したいくらい。

番組の中では、新作をいかに苦労して生み出したといったことをきめ細かく追っていた。それはよくわかったけれど、新作を早速劇場で見るかどうかはわからないなと思う。なぜなら今の私の生活にはアニメを見るというシーンをはめ込む場所がないのだ。せっかくなら、子供と一緒に見てみたいと思うから。
試写会で子供たちと自作を鑑賞する宮崎氏の柔和な顔が印象的だった。背景の鳥の絵の出来にもだめだしをしていたというこだわりがあってこそ、生まれ落ちた作品がどこまでも飛んでゆくのだろう。
ちなみに私はトトロの中に出てくる蝶のシーンが気に入っている。他の作品でも蝶はしばしばメッセンジャーの役目をもっていたようだ。
■少年Rが三歳の誕生日に、西荻のおもちゃやでバァバに買ってもらった「でかいトトロ」は、今は追分に住んでいるのでした。隠居?