otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

衰えのなかで

otobokecat2008-08-07

都市部で思わぬ水害がおきてしまっている。まさかの被害にあわれた方には本当にお気の毒なことだ。天災ではなく人災といえると思う。
周りを人工物で覆われているとき、人は本来の勘のようなものは、どこかへ置き去りにしている。―むしろそうしないと、センサーが鳴りっぱなしでまともに生きられないだろう。

立科方面から見えた方が、追分は暑いですねとおっしゃった。ここは標高1000m、向こうは1500m以上あるらしい。小さな声でいうのだが、ここはここなりに、夏の暑さをどうやりすごそうかと考えている今日この頃だ。
ふと見るとすでに紅葉の始まった木もあり、実をつけた木もある。櫟の木にぽちりと赤い実がついていた。店の裏手のオオボケの木には二種類の青い実がついている。丸いボケの実ともう一つはひょろりんとしたあけび。
八月のまだ初めとはいえ、今年はオリンピックもあることだし、油断していると夏を見失うかも?

盆踊りの始まる頃には、夏の行過ぎた気配がもっと濃厚になることだろう。
さっきまで朝から騒々しかった蝉さえも鳴くのをやめた午前十時半。空は青く、雲は白い。郵便やさんのバイクが今日も林道から下りて来た。さて、店を開ける準備に取り掛からねば。高原には夏休みがないのである。

■少し涼しげな写真など。
   
キンミズヒキツユクサオカトラノオなど