otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

欅の樹は残った!!!

以前住んでいたアパートのすぐそばの大ケヤキが、伐採の憂き目に遭っていた。このブログでも再三取り上げていたケヤキだった。(参考→ 拙ブログ 2008-04-18 樹の力 など)
杉並区西荻窪善福寺川のすぐ近くである。樹の立っている場所が売却されて、そこへマンションが建築されるという噂がたち、伐採反対の運動が近隣住民から起こり、署名活動もされていた。もうだめかもしれないと言う機運の中で、我々は樹の下を去った。個人的には署名もしたし、区長に手紙を書いたが、誰に相談しても、周りでは難しいと言う声の方がが大きく、それでもなんとか人々の良心を信じたかった。
あれから半年。先週上京した際、中央線の窓外に家並みのなかに立っているケヤキの姿を見つけて「まだあった!」と安堵したところだった。

この樹を「トトロの樹」と名づけて保存を期待するサイトがあった。
http://gut.co.jp/totoro/index.php そのサイトのなかに嬉しいお知らせはあった。それを西荻窪に住む友人Tサンが教えてくれた。保存することが決まったのだ。ほとんど諦めていただけに、嬉しい。樹齢200年とも言われる樹を切る人間のわがままは絶対に許されないと思っていた。えらいぞ!杉並区。
幾多の自然災害、戦争さえもくぐり抜けてきた大木は、もはやただの樹では無い様に思う。単なるセンチメンタルな気持ちだけではない。都市の水害が起こるようになっている昨今、時に氾濫もする川の近くの大木ならば、土地の守り神と考えて残してぜひとも欲しかったのだ。
今まで樹の下には、飯場として使われており、プレハブ住宅が何棟も建っていたが、それも今回取り除かれた。まあ、なんと素敵な場所になったではないか。樹が切られないどころか、ここが公園になるようで、そうすれば、幹に触れることもできるようになる。
欅の樹は残った。

このことを実現させた多くの人々の努力と根気と英知に乾杯!

■昨年11月22日に撮影したもの。
 (手許にあるのがこのボケたものですみません。いつか差し替えます。)

PS。個人的見解で「トトロの樹」とは明記しません。