otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

りんごと十五夜

 
信州と言えば、りんご。
浅間サンラインは元来農道であったので両側は農産地だ。小諸の方へ行ったところにりんご農園がある。しなのスイート、紅玉、津軽あたりから始まったりんごの収穫だが、今このあたりの店頭に沢山出ているのは「秋映え」:黒味がかった渋い赤のりんごで、昨年東京でも見かけて感激したが、これはこのあたりで生まれた新しい品種。まだ少年Rが小さい頃(15年前)によくりんご狩りに行ったが、その頃試験的に作られていたものだ。ついに都会に出荷されるまでになった。さて、写真の真ん中に写っている黄色い林檎は、農園で仕入れてきた新品種のりんごでその名も「ゴールデン・メロン」。酸味の少ないちょっと変わった香りのりんご。メロンと言う名の林檎、果たしていつの日にか都会にデビューすることができるかどうか?

追記:翌日のローカルニュースでシナノゴールドという黄色い林檎が長野の西の方で開発され出荷されたとのこと。見た目はゴールデンメロンそっくり。
「林檎戦争」なんていうのもあるのかもしれない。

地葱が売り出された。これで200円しない。
最盛期は凄く安かったモロッコインゲン:煮付けやてんぷらが美味しい。なんばん:かたちからは辛そうだが、味はピーマンと同じ。茄子とかぼちゃがあるので明日は野菜のてんぷらをしよう。
いけない、丸々とした米茄子は地元の産ではなかった、宮崎産。これは田楽にしよう。
さて、このトマトはスーパーマーケットにあったのでも、我が家の菜園でもなく、なんと裏の国有林を散策していて見つけたもの。立派な地産だ。いったいどうしてここにトマトが生えているのか不思議だが、わが家の菜園よりよっぽど豊作だった。支えが無いので、立ってられなく地面にへたり込んではいるが、20個ほど青い実がついている。どうやらプチトマトらしい。誰かが弁当に入っていたトマトを捨てたのか?種の袋が何処からか飛んできたか?種が鳥の糞に入っていたか?まだ花も咲いている。昨今きのこ狩りの人が山に沢山入っているはずだが、誰にも見つからなかったのだろうか?また様子を見に行ってみよう。このまま、朽ちて種が地に落ちれば、やがてここはトマト畑になるのだろうか?何しろ今は日当たりは抜群だ。

今夜は十五夜、まん丸の月が冷え切った夜空から地表に月光を降り注いで、月あかりの庭は地面の草まで照らしだされている。灯かりの溢れている都会ではなかなか気がつかないけれど、満月の月光はびっくりするほど鋭い光線だ。唐突だが、この光線に乗って月へ戻ってい行くかぐや姫のことなどをふと思った。なんでだろう?