otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

月の無い夜には

 
昨日の風がぴたっと止まり、鳥の声がよく聞こえる月曜の朝。こういう日に追分散歩をしたかったなぁと未練がましく真っ青な空を見上げる。林はだいぶ明るくなっている。
中央市へ参加すべく、朝陽の中、山を下る。今日はまず店に寄って注文本の返信とかゴミだしなどをして、いつもより一時間遅れで追分を発つ。かえって朝の通勤ラッシュが終わって道は空いていた。途中、碓氷軽井沢ICから仰ぎ見る青い空をバックにそそり立つ秋の彩りの岩山が絶景かな。
今日から神保町の古書祭りが始まるということもあるのだろうか、市場の品物は少ない。こういう日にこそ出品できればいいのだが、イベント続きの10月は荷物を作る時間が取れない。来年は考えよう。
結果は八山落とせて、なんとか空(カラ)で帰らずに済んだ。私は3山。コンディションのいい100余冊の絵本、旅関連雑誌、和もの本など。店にすぐ出せそうな本が手に入ってよかった。
一方、取次ぎに頼んでおいた本は「品切れ」といわれてがっかり。出たばかりのはずだが…。
神保町の古書祭り神田古本まつり」は、さすがに大規模。おそらくこれを楽しみに地方から来る人もいるだろう。今週末に向けて一週間ぶっ続けでするのだからその底力は凄い。書店の歩道の道路側には仮設書棚が並び、平日でも本を求めてきた人がわんわんといる。まさにお祭り騒ぎだ。今週末開催=「神保町ブックフェスティバル」参考:http://jimbou.info/index.html
新聞もテレビも初日の月曜にこぞって古書市の開催を取り上げていた。昨今の金融不安の中、視線を他に転じたい、「本」の持つ力にすがりたい、そんな意図があるようなそんな気もした。よりにもよって、その日の株は暴落したが…。
チラシ用の色紙を買ったり、手芸の道具を買ったり、駆け足で都内を走り回って、火曜の夕刻空が群青色になる頃に車に荷物を積み込みベル公の待つ山へ帰ってきた。
追分の気温は5℃。空は満天の星空。今夜か明晩あたりは新月だ。どうりで星がきれいに見える。
■立体で見る星の本 杉浦康平・北村正利 福音館書店 (1986/07)
■星座を見つけよう H・A・レイ 草下英明訳 福音館書店 (1969/04)

天文台日記 (中公文庫BIBLIO)

天文台日記 (中公文庫BIBLIO)