otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

天高く、ラスト55

otobokecat2008-11-07

■西隣の御代田から見た浅間山(11/6)

「55」に何の意味があるのかというと、何も無い。ただ残り50の次の瞬間は49であり、そこからはもう急坂を下るのみと言う感じなので、カウントダウンは55で止めておくことにした。だから55は何なのかというと、2008年はあと55日である。あと○日とは年内はもう言わないと約束する。追分の冬はとにかく長〜いので、この下り坂はともすると背が丸まってしまうのだ。
だから言わない。
昨晩は雨音を聞きながら眠った。てっきり山の上は雪化粧かと思っていたら、朝は暖かかく、山は紫だった。店も開店時にストーブを点けなかった。早番だったが、金曜は静かだろうとたかをくくっていたら、思いのほか来店者は多く、N氏にバトンタッチするまではそこそこ忙しかったが、今は日没が早いためか夕方はあっという間に静かになる。
東京では、小学校から聞こえて来る子供に帰宅時間を知らせる音楽は冬時間は5時に鳴るが、追分では4時に「♪夕焼け小焼けで〜」が聞こえて来る。始めて聞いたときは驚いた。確かにここでは11月の午後5時は危険なほどに真っ暗となるから、お帰りチャイムは5時では遅い。
というわけで、「♪夕焼け小焼けで〜」を聞いてしまうと片付けモードにスイッチが入ってしまうため、当店も4時半あたりから閉店準備に入ることがあります、お気をつけください。電話一本入れていただければ、暖簾をしまわずにお待ちしています。

林道から来たの国有林を歩いてみたら、すでに数回霜がおりたため萎れてしまった草も多いが、あのトマトが色づいているのを目にした。
マツヨイグサだけはまだまだ元気に花を咲かせている。立ち枯れている草の合間に黄色いチョウや、ヒョウモン系のチョウの姿もまだ見られる。せわしく飛んで止まってくれず、写真は撮れず。
ここは昨年夏まで松の林だった。常緑でさらに立て込んで植えられており、うっそうとしていたが、9月にほとんどの木が倒れ、昨冬、伐採伐根が行われ更地となり、今年春から半年間太陽にさらされて、そして迎える初めての冬である。
それでもちゃんとロゼット【=草の冬仕様】になって、冬に備えている草もある。タンポポがロゼットの上でパッチリと花を開き、その上で小さい羽虫が蜜を吸っていた。 
ここ数日、雨のようにばらばらと葉が降り、林はすっかり明るくなっている。待ってましたとばかり、ドンダンツツジが陽を浴びて赤く燃え始めた。今年はもみじの紅葉のピークは短かったが、コナラはきれいに黄葉している。年によっては黄葉する前に冬に入り込まれてあっという間に茶葉になってしまうこともあるけれど。
■枕頭本:『猫の文学散歩』 熊井明子 集英社 (1980年)