otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

わずかに銀世界

朝起きたら、銀世界だったのでちょっとびっくり。落ち葉に、葉っぱにうっすらと柔らかく積もり、ちょっと脅かして昼前にはすーっと消えていった。ついに来ましたね。
■野原ではなく薪小屋の屋根です。
 
店に行き、今日も落ち葉焚き+焼き芋の訓練をする。(風情の無い表現ですね)
落ち葉焚きサイトの具合はなかなか良い、日頃ストーブを焚いているので焚き火は難なくできるが、焼き芋作りはなかなか手ごわいのであった。

■読み始めた本:堀 辰雄『雉子日記』 (講談社文芸文庫現代日本のエッセイ) 1995 
小雪のちらついたせいか「雉子日記」が読みたくなった。講談社文芸文庫には冒頭に立原道造へのレクイエムである「木の十字架」も入っている。
「雉子日記」が書かれたのは、昭和12年。追分は鄙びた村だと記されている。この本に手が伸びたのは、今も尚寒村であるこの追分で、初めて越冬をする冬の入り口に立った私がなにか拠り所となるものが欲しかったからかもしれない。


■雪が塵を取り払ってくれて、午後には澄んだ青空が覗いたりもした。あんなに高かった屋外の湿度が、今日は40%まで下がった。雪は湿気までも取り払った。
さあ、いよいよ「無」の世界が広がってくる。