otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

雲のかけらを見ながら

otobokecat2009-01-13


東京もついに最低気温が零度になった、というニュースがラジオから流れてきたが、格好つけて言わせてもらえば、「東京:Low は、追分:High」ということになる。それどころか、今日は零度まで届かない模様であるが、やせ我慢していうと「冬日だって慣れればどうってことはない」。
昨日、今日と基本的には空は晴れているのだが、時折にわかに日差しの中に小雪が舞ってくる。ふと見ると上空には薄い雲がかかっている。まるで雲が冷やされて落ちてきているかのようだ。つまりこれは雲のかけら。ニシキギに舞い降りた雲↓

雪は面白い。まさに粉のような細か〜い雪が林が白く曇るほど沢山降るかと思えば、羽虫が飛んでいるかのようにまばらにふわふわ浮遊していることもあり、少し大き目の雪がはらはらと落ちてくるかと思えば、氷の粒が混じっているのか高速で落下してくるときもある。実に雪降りは多彩だ。
冬期は見える日の方が多いように思うが、残念ながら今日は浅間山がみえない。関西より戻って来てから、以前より噴煙が多いように感じていたので、山姿が見えないと結構気になる。霧の向こうで何やっているんだろうと。
追分には浅間神社の裏手に測候所があり、1911年に設立されもうすぐ創立90年になるという。(HPの表示に惑わされたが、もうすぐ100年ではないか!)
 (軽井沢測候所→http://www.tokyo-jma.go.jp/home/nagano/karuizawa/
実はわが家はその測候所よりも距離的には山に近い。万が一噴火したとして、測候所より前線にあるとなるとちょっと不安である。それどころか全国的に測候所は廃止の流れにあり、この測候所もやがて無人になってしまうらしい。実は「火山防災連絡事務所」が昨春から設置され、なんとこれは消防署内でますます位置的には後退している。こんな元気な山を置いていってしまうとは!
監視カメラや地震計があちこちについているらしいが、たとえば風の臭いや、鳥や獣が移動したりする予兆のようなものは、カメラでは写しきれないだろう。人の感じない地震がすでにだいぶ起きているらしいが、そのあたりは機械に頼っても、人間の五感も捨てたモンではないと思うけれど…。
監視カメラが霧に阻まれたら?あるいはカメラがサルに攻撃を受けて壊れたらどうなるのかしら?と、あれこれつまらぬ心配をしている前線のわたしです。
こうなったら自力でというわけでもないが、野鳥にひまわりの種の給食おばさんをやっているのも、まんざら余興の為というわけではなく、鳥がひまわりの種を食べに来なくなったら、気をつけようと思うのだ。今のところ、まったくその気配なしだが。

参考までに現在は「レベル2」。火口付近立ち入り禁止で、わが家から二時間ほどで上れる石尊山までは登山可能のレベル。昨年8月に1から引き上げられた。最近の最終噴火は2004年九月。このときの灰は東京まで届いた。
ちなみに追分は、あの有名な天明の大噴火(1783)の前の、天仁の大噴火1108(天仁元)年9月5日のときの溶岩:追分火砕流の上に存在しているらしい。噴火の歴史を見てみると回数の多さにちょっとたじろぐ。
天災はともかく、それが人災にならないようにしたいものだ。

ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

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