otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

右利きは手ばかりでなく


1月〜おそらく3月半ばまでは冬期シフトで営業中で、つまり店は土日のみを開けている。祝日も出来るだけ開ける方向で、1月はじめの営業は三日連続となった。今日・明日はこの冬二回目の開店日。開店日以外はストーブを焚かないので、今日は店内が冷え切っていたため、暖房をしてもなかなか室温が上がらず、室内でもジャンパーが脱げなかった。追分は相変わらず寒い日々だが、そんな中お客様にお越しいただき(12月後半よりも来店者数はむしろ多く)感謝である!寒中ご来店御礼の栞も、第一弾の「ゴジュウカラ」が配布終わり、第二段の「サクラソウ」(軽井沢町花)となった。冬期はさすがに観光客は少なく、リピーターのお客様がほとんどとなっている。何しろ日中でも零下なので、うろうろ屋外を歩くことは出来ず、もっぱら車でピンポイントで動かざるを得ず、例えば向かいの蕎麦や「ささくら」さんに来た方が道路を渡り当店を覗くということすら冬期はまずないのだ。
こういった営業状態なので、今週は月曜に祝日開店し、いつもは出かけられない木曜日に上京し、違う市(一新会)に参加し、所用を済ませて金曜日に戻ってきた。いるはずの無い金曜日に神保町でネット古書店:海ねこさんに会ったものだから、「あれ?」と驚かれた。(神保町古書会館では毎日違う市が行われているのだ。)新刊本屋さんの店先を覗いたり、取次ぎで店様の本を仕入れたり、文房具やさんでパンフ用の紙を調達したりと二日間フルに動き回って、金曜日の夜星降る村に戻ってきた。
今回の私の第一の上京目的は眼鏡作り。老眼がだいぶ進み、遠近両用の眼鏡のための検査と発注をしたのだ。最近は帳場で眼鏡をかけたまま伝票が書けず実に不便だった。ここは眼鏡屋なんぞない村で、しかも気楽にひとりでぷらっと近くの町までJRや私鉄あるいはバスや地下鉄に乗って出かけて行くことができない。
眼鏡のレンズの技術は相当進歩していているらしかった。左右の視力の違いがレンズの厚さに現れてしまったものだが、それも解消され、遠近両用でも境目はない。が当然値段も相応で、ちょっと痛い出費である。実は老眼の症状はだいぶ前から出ていたが、度が落ち着いてからにしたほうがいいと眼科の先生に言われていて、なるほどそういうわけであったか。もう不自由さに我慢できなくなり作ることにした。仕上がりに1週間くらいかかるという。眼鏡店の人はジェントルマンで、「老眼鏡を作る」ということが私にショックを与えないかと気を使ってくれていたようだったが、眼鏡はもう長い付き合いだし、現状の不便極まりない生活に辟易している私にはその気遣いは不要だった。それよりもてっきりその日のうちに手に入れられると思っていたので、むしろ手に入らないことにがっくりきたぐらいだが、確かに近視でもなく生まれて初めて老眼により眼鏡をかけることになった人には、これはかなりショックな出来事であるに違いない。
久々に眼鏡屋に行ってみたら、随分とフレームのデザインの流行が変っているので驚いたが、遠近両用はレンズがある程度ないといけないので、最新鋭?のものは作れないのであった。ま、いいけど。
今回の検査で如実にわかったことは、私は右目が利き目であるということ。これは右が良く見えるのではなく、右で主に見る癖があるということで、ちょっとした検査ではっきり違いが出ておかしかった。目にも利くほうというものがあるのだ。しかしその利き目の視力は弱く困ったものだ。
雪が降ってから一週間がたつが、まだあたりの雪は薄くだがしっかり残っている。気温が低いのでなかなか融けない。お陰で埃も立たず今夜も見事な星空が広がっているが、誰しもすぐ見つけられる冬のオリオン座も、ここでは星の中に埋もれてすぐには気が着かないぐらい☆だらけ、とちょっとやせ我慢してりして…。実は寒くてゆっくり観察できず。
星ぐらい遠くを見るのには利き目も何も無いだろうなぁ・・・。
星座を見つけよう (福音館の科学シリーズ) 星の神話・伝説 (講談社学術文庫 163) 新星座巡礼 (中公文庫BIBLIO) 星の本 (福音館の科学シリーズ)

もうすぐ閉店と窓外を見たら、思っていたよりも幾分明るかった。まだ遠いには違いないだろうが、春に向かって坂を上り始めているなとちょっと嬉しかった。