otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

氷山の向こうに

ブログ更新が滞るのが困ったもの。
東京へ一泊で出てくるとやはり疲労がどさっと出る。日頃人をあまり見ない生活をしているせいか、新宿駅構内の雑踏を歩いただけでくたびれる。また今回のように、市場であまり上手く買えないと特に。そんな中、いいニュースとしては、ついに新しい遠近両用眼鏡が手に入れることが出来たこと。バリア・フリーなのには正直驚いた。いったいレンズの内部はどうなっているんだろう??
週末開店でも、店を開けない日も店内で仕事をしているのだが、寡黙にもくもくと値付けをしたり、手は棚をいじったりしながらも頭はボーっと。まだイベントなどのスケジュールの日程が決まっていない現在は、氷山に立ちはだかれて行く手が見えないといった様相。なにしろあと一ヶ月は春が来る実感すらも持てない土地柄、本当に春は来るんだろうかという先行き不安が、そういう精神状態にさせているのだろうか。経済危機もまた同じである。社会全体が鬱屈しているといってもいい。
昨年の今頃のことを考えれば、今がどんなに平穏な日々であることか。ぐだぐだ言ってないで!と自分に気合を入れる。雪の原を歩いていて見つけた落葉松のひこばえだって、ちゃんと上を向いている。

最近の追分の気象状態は比較的安定しており、ずっと「3」のまま。最高気温が零度を上回っているので、徐々にだが確実に雪が消えていって、残り僅か。それでも朝晩はしっかり冷えるので、放射冷却で朝の空は真っ青。以前山の雪が早々と融けると危ぶんでいたが、ここ10日ばかりは山は以前よりも白さを保っているような気がする。山もまた冬眠中なのか。

ブックカバーの制作をお願いしている羊屋さんから、春色のカバーが届く。Aさんの仕事のペースはかなり速い!文庫用と新書用。その丁寧な仕事ぶりに感激。メーカーの大量生産と違うひとつひとつミシンを踏んで作ってある。手仕事の大事さが伝わることを願って、春の息吹が感じられる柄を今週末から店頭に並べようと思う。文庫本を持ち歩く方のために。布のカバーは苦手という方には、紙のカバーをかけたものを収める袱紗型を用意。実はこれは新書用のカバーでもあり二刀流だ。つまりツーウエーですね。
かばんに一冊、本を!どうぞ。