otobokecat’s blog

たまに本を読む猫

モロッコからの絵葉書〜

 
お察しの通り追分は「雪」。湿った雪が夜中から朝方まで短時間にじゃんじゃんと降って、朝カーテンを開けたら昨日までの褐色の世界は白く変っていた。もっとも昨夕の天気予報にはちゃんと雪だるまが着いていたので、驚きはしなかった。ま、普通に戻っただけのこと。
降雪は朝とまったが天気の回復は遅く、空は白いまま、山も見えず。午後一時晴れて見る見るうちに木の上の雪は融け落ちたが、屋根の雪は残り、そこへ夕方あられがぱらんぱらんと降り、今は氷雨になっているが、徐々に白くなってきた…。荒れた天気はもう少し続きそうだ。
(谷口さんのツアーから僅か二日。あの日はいい天気で良かった。)

■餌が無い〜と膨れているアトリ
日中は店で発送業務。今日は店は開けていないので、雪掻きはしなかった。正確にはサボった。明日までに自然にカサが減るだろうという目論みあり。ふと見ると、鳥のえさ台は屋根が無いのでこんもり雪帽子を被っている。雪をどけてひまわりの種を出してやると、何処でみているのかすぐさまアトリやシメがやってきた。
こんな冬景色の追分に、遥々モロッコから一枚の絵葉書が届く。追分の外れにあるレストラン「カフェ・ドゥ・モロッコ」のオーナーKEIKO.Uさんからのもの。独りでレストランを切り盛りしている彼女は、冬期は店を閉めてどうやらモロッコへ出かけているらしい。らくだの写真の絵葉書には追分とは正反対の暑そうな風景が見える。大西洋を見ながら新しいメニューを考案中とか。ふ〜ん、きっと暖かいんだろうな。
ここは避暑地だが、冬には避寒したくなる。アメリカのシカゴや東海岸の人が寒さに疲れた二月あたりに温かいハワイやフロリダに避寒で出かけるのをとても楽しみにしていたが、まあ同じようなもの。繁閑の激しい軽井沢では、その大差を利用してメリハリのある商売が出来る。リンコル共和国(旧ヒマラヤハウス)さんも然り。モロッコに行ったことは無いのだが「カフェ・ドゥ・モロッコ」さんはいかにもモロッコそのものなので、たまには本場の風に吹かれることは必須なのかもしれない。どうぞ英気を養って、(でもちゃんと)ご帰国ください!
■モロッコの本などと
私は実はこの荒涼とした厳寒の追分も嫌いではなく、鳥の餌やりなどしながら、遅い春を待とう。
 
朝起きたらすでに餌箱は空っぽで、雪の上には足跡だらけだった。